この記事では、『ヘイトフル・エイト』に登場するオズワルド・モブレーについて、作中での行動や描写をもとに整理しています。
作品の内容に触れていますので、未視聴の方はご注意ください。
『ヘイトフル・エイト』
2015年/監督:クエンティン・タランティーノ
あらすじを振り返りたい方はこちら。
ヘイトフル・エイトのあらすじを整理
オズワルド・モブレーとは?
オズワルド・モブレーは『ヘイトフル・エイト』に登場する、ティム・ロスが演じる英国人紳士です。
物語の中心人物の一人で、本作では第3章から登場します。
レッドロック周辺地域の絞首刑執行人を名乗り、常に紳士的な態度を崩さない人物です。
作中のオズワルド・モブレー
ここからは作中の行動や描写をタイムライン形式でまとめていきます。
本作では第5章の回想シーンで時系列が前後しますが、今回は映画の流れに沿って整理しています。
- 第3章ミニーの紳士服飾店にいる
ジョン・ルースたちがミニーの紳士服飾店に到着した際、店内で唯一友好的に話しかけてくる人物で、自称保安官のクリス・マニックスとはすぐに打ち解ける。
賞金首のデイジー・ドメルグに対して、文明社会の死刑と私刑の違いを雄弁に語る。
リンカーンの手紙の話に興味を示すが、持ち主が黒人のマーキス・ウォーレンだと知るとそれ以降は手紙の話をしなくなる。
また、マーキスとサンディ・スミザーズの衝突の際には店内を南北戦争の地域になぞらえて仲裁する。
- 第4章毒殺事件の容疑者へ
何者かによってコーヒーに毒が入れられ、それを飲んだルースと御者のO.B.が死亡。
マーキスは毒殺犯をデイジーの仲間であると推測し、マニックスと犯人の特定に動くが、その際に他のメンバーと共に毒入りコーヒーの容疑者の一人とされ、壁際に並ばされる。
ボブが射殺され、ジョー・ゲージが自白したあと、床下に潜んでいた、ジョディ・ドミングレによってマーキスが撃たれた瞬間、突然銃を構えてマニックスと撃ち合いとなるが、上腹部を撃たれ瀕死の状態となる。 - 第5章
- 最終章マニックスの説得を試みる
瀕死の重傷を負いながらも、デイジーと共にマニックスを丸め込もうとする。
その際に、自身の正体はピート・ヒコックスで、懸賞金は1万5000ドルであることを語る。
自らの賞金と引き換えにマーキスを射殺するよう話を持ち掛けるが、交渉の最中にマーキスに射殺される。
作中描写から見える特徴
- 擬態の精度が高過ぎる
作中のオズワルド・モブレーは偽物であり、本物はすでに殺害されているか、あるいは名刺や書類まで含めて周到に偽装されていたと考えられます。
実際、モブレーは自称保安官のクリス・マニックスに積極的に話しかけ、前任の保安官を射殺したとされるランス・ローソンに関する話題にも、臆することなく書類を提示して対応しています。
ボブの
「ミニーはお母さんのところへ行ったよ」
ジョー・ゲージの
「クリスマスにお母さんに会いに行くんだ」
といった説明に比べると、モブレーの受け答えはかなり自然で、擬態の完成度の高さがうかがえます。
デイジー・ドメルグも、モブレーが話す場面では笑みを浮かべていることが多く、仲間内でも信頼の厚い存在だったのかもしれません。
- 回想シーンで垣間見える狡猾さ
ミニーの紳士服飾店を制圧する回想シーンでは、事前に棚の上にある大きな瓶入りのジェリービーンズを注文し、ジェマをはしごに登らせて身動きの取りづらい状況を作ったうえで発砲しています。
射殺した後に仲間と会話する場面で見せる凶悪そうな表情が印象的です。