※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
スネーク・アイズ
(Snake Eyes)
作品データ
1998年|アメリカ|サスペンス/ミステリー
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:ニコラス・ケイジ、ゲイリー・シニーズ ほか
八百長刑事が、たまたま居合わせた暗殺事件の真相を掘り返す話
ギャンブルと不正にまみれた刑事が、派手なイベントのど真ん中で事件に巻き込まれる。最初は成り行きなのに、気づけば自分の立場も信頼も揺らぐ状況へ。運と勘だけで生きてきた人が、逃げきれなくなる流れ。
ボクシング会場で起きた一発から、嘘がほどけていく
アトランティックシティの会場で、大物要人が狙撃される。現場にいた刑事リックは混乱の中で初動を担当し、親友で軍人のケヴィンも事件に関わってくる。監視映像や証言を拾い直すうちに、最初に見えた構図が少しずつ崩れていく。
口が達者な不良刑事と、信頼していたはずの親友
リックは軽薄で自己中心的に見えるけど、状況を嗅ぎ分ける勘は鋭い。ケヴィンは落ち着いていて信頼できる存在として映るけれど、立場と目的がはっきりしている分、見えない部分も多い。二人の関係性が、捜査の進み方に影響を与えていく。
派手な会場と裏通路が交差する舞台
観客で埋まるアリーナと、警備室や通路、ホテルの一室が行き来される。表の喧騒と裏の静けさが対照的で、同じ時間帯の出来事が別の角度から重なって見えてくる。場所が変わるたびに、印象も少しずつ書き換えられる。
視点を変えるたびに、事件の形が変わる展開
同じ瞬間を別の人物の目線で追い直すことで、見落としていた行動や意図が浮かび上がる。リックは自分の保身より、事実に近づく選択を迫られる。誰を信じるか、どこで線を引くかが、どんどん難しくなる。
真相に近づいた先で、立場を選び直す結末
全体像が見えたとき、リックはこれまでの生き方を続けられなくなる。正しい行動が必ずしも楽な結果を呼ばない中で、それでも踏み出す判断をする。派手さより、決断の後味が残る終わり方。
この映画のポイントなに?
一つの事件を、視点と時間をずらしながら組み立て直していく構成。長回しや画面の使い方で、観ている側も現場に放り込まれる感覚が強い。ニコラス・ケイジの軽さと焦りが、物語の推進力になっている。
たぶんこんな映画
最初に見えたものが、必ずしも真実じゃないって話。運だけで生きてきた人が、運を使い切ったあとどうするかを突きつけられる。観終わったあと、もう一回最初の場面を思い返したくなるタイプの作品かもしれない。

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