※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
フェイス/オフ
(Face/Off)
作品データ
1997年|アメリカ|アクション/サスペンス
監督:ジョン・ウー
出演:ニコラス・ケイジ、ジョン・トラボルタ ほか
宿敵同士が顔を入れ替えて、人生まで奪い合う話
テロ犯と捜査官という真逆の立場にいる二人が、物理的に同じ顔になる。見た目だけじゃなく、立場も信頼も家族関係も丸ごと入れ替わる。どちらが本物か分からない状態で、復讐と生存が絡み合っていく。
爆弾事件を止めるために、禁断の作戦が動き出す全体像
FBI捜査官のアーチャーは、宿敵キャスターが仕掛けた爆弾の情報を得るため、極秘手術で顔を入れ替える作戦に参加する。昏睡状態だったキャスターが目を覚ましたことで状況は逆転し、今度はキャスターが捜査官として社会に戻ってしまう。二人は互いの人生を奪い合いながら、爆弾と正体の問題を巡って対峙することになる。
正義に縛られた捜査官と、混沌を楽しむ犯罪者
アーチャーは使命感が強く、家族を守るためなら無茶も引き受けるタイプ。キャスターは感情の振れ幅が大きく、暴力も知性も武器にする人物。顔が同じでも、中身の違いは行動や選択ににじみ出て、周囲の反応も少しずつズレていく。
刑務所と街を行き来する、落ち着かない舞台
物語は特殊な刑務所や都市部を中心に展開する。閉じた空間では力関係が逆転し、外の世界では家族や同僚との距離が問題になる。場所が変わるたびに、どちらが有利かが揺れ動く。
正体を巡る駆け引きが、暴力と感情を加速させる流れ
誰にも正体を信じてもらえない状況で、アーチャーは追い詰められていく。一方のキャスターは、奪った立場を最大限に利用し、復讐を進める。銃撃や格闘が続く中で、個人的な怒りと職務の境界が曖昧になっていく。
奪われた顔と人生を取り戻すための決着
最終局面では、二人の因縁が真正面からぶつかる。どちらが何を失い、何を守ろうとしているのかがはっきりしていく。全てが元に戻るわけじゃないけれど、区切りはつく形になる。
この映画のポイントなに?
設定の大胆さを、そのまま勢いで押し切る構成。アクションの派手さだけじゃなく、同じ顔で別の人格を演じる役者同士の対比が強く残る。ジョン・ウーらしいスローモーションや銃撃演出も、感情の高まりと一緒に使われている。
たぶんこんな映画
自分が自分じゃなくなったら、何を拠り所にするんだろうと考えさせられる話。理屈より感情と勢いが前に出て、止まらずに突っ走る。観終わったあと、あの二人が入れ替わっていた時間の重さを少し引きずるタイプの作品かもしれない。

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