※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。

グランドピアノ 狙われた黒鍵
(Grand Piano)
作品データ
2013年|スペイン・アメリカ|スリラー
監督:エウジェニオ・ミラ
出演:イライジャ・ウッド, ジョン・キューザック, ケリー・ビシェ, アレン・リーチ ほか
一音でも外したら即死、ステージから逃げ場ゼロの話
復帰公演のど真ん中で、ピアニストが狙撃手にロックオンされる。条件は単純で最悪。「一音でも間違えたら殺す」。観客の拍手に包まれながら、命懸けの完全演奏を強いられる話。
ざっくり時系列
天才ピアニストのトムが舞台恐怖症で転落
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5年後、追悼コンサートで復帰が決まる
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演奏中、楽譜に脅迫メモを発見する
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狙撃手クレムとイヤピースで繋がる
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友人に助けを求めようとして失敗する
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完璧な演奏を強要される
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最後の音でわざとミスをする
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ステージ裏で直接対決になる
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転落の末、クレムは死亡する
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壊れたピアノから鍵が現れる
物語の主要人物
・トム・セルズニック(イライジャ・ウッド)
舞台恐怖症を抱える元天才ピアニスト
・クレム(ジョン・キューザック)
会場に潜む狙撃手
・エマ・セルズニック(ケリー・ビシェ)
トムの妻で支え続ける存在
・ノーマン(ドン・マクマナス)
その夜の指揮者でトムの友人
復帰公演が、即席の処刑台になる
亡き師の追悼コンサートという晴れ舞台で、トムは観客の前に立つ。だが演奏中、楽譜に残された一文で状況は一変する。狙撃手は会場のどこかにいて、トムの一挙手一投足を見張っている。
音楽と恐怖が同時に進行する
トムはピアノを弾きながら、イヤピース越しにクレムの指示を受け続ける。観客は音楽を聴き、トムだけが死のカウントダウンを聞いている。休憩時間すら完全な安全地帯じゃない。
完璧より、自分で終わらせる選択
要求通り最後まで弾き切ったトムは、あえて最後の一音を外す。勝ち負けじゃなく、自分の恐怖と過去に区切りをつけるための選択。その直後、舞台裏で事態は一気に肉体戦へと変わる。
この映画のポイント
・舞台上から一切離れられない密室スリラー
・音楽がタイムリミットになる構造
・ピアノという巨大な装置の使い方
・最後に残るのは勝利より克服
たぶんこんな映画
設定はかなり無茶だけど、その無茶を押し切る勢いがある。90分弱、ほぼ緊張したまま進む。音楽映画というより、鍵盤を使ったアクションスリラー。肩の力を抜かずに観るとちょうどいい一本。

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