※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男
(Free State of Jones)
作品データ
2016年|アメリカ|歴史・戦争
監督:ゲイリー・ロス
出演:マシュー・マコノヒー, ググ・バサ=ロー, マハーシャラ・アリ, ケリー・ラッセル ほか
南軍から逃げた一兵士が、郡ごと反旗を翻す話
南北戦争のさなか、理不尽な徴発と奴隷制度に疑問を抱いた兵士ニュートン・ナイトが脱走。逃亡奴隷や貧しい農民と手を組み、南軍に対抗する武装蜂起を成功させ、「ジョーンズ自由州」を名乗るまでの道のりと、その後も続く闘いを描く。
ざっくり時系列
南軍兵士として従軍
↓
甥の死と徴発制度に幻滅
↓
脱走して故郷へ戻る
↓
追われて沼地へ逃げ込む
↓
逃亡奴隷たちと合流
↓
脱走兵と農民を組織
↓
南軍と本格的に衝突
↓
ジョーンズ自由州を宣言
↓
戦後も人種差別と闘う
↓
子孫の時代まで影響が続く
物語の主要人物
・ニュートン・ナイト(マシュー・マコノヒー)
南軍を脱走し反乱を率いる男
・レイチェル(ググ・バサ=ロー)
逃亡奴隷でニュートンの人生に深く関わる
・モーゼス・ワシントン(マハーシャラ・アリ)
逃亡奴隷たちの中心人物
・セリーナ・ナイト(ケリー・ラッセル)
ニュートンの妻
戦場よりも、故郷の現実が引き金になる
ニュートンは南軍兵士として戦う中で、甥の死と「黒人二十人法」に象徴される不公平な制度を知る。前線よりも、故郷で家族や農民が苦しめられている現実が、彼を脱走へと向かわせる。
逃げた先で、同じ立場の人間が集まっていく
追われる身となったニュートンは沼地に逃げ込み、逃亡奴隷たちに助けられる。やがて同じように南軍に見切りをつけた脱走兵や農民が集まり、彼らは自分たちの土地と生活を守るための組織を作っていく。
旗を掲げても、闘いは終わらない
南軍との衝突の末、彼らは「ジョーンズ自由州」を宣言する。しかし戦争が終わっても、人種差別と法の壁は残り続ける。物語はニュートン本人だけでなく、彼の子孫が直面する差別まで描き、闘いが長く続くことを示す。
この映画のポイント
・南北戦争を別の角度から描いている
・戦争映画でありながら、生活と制度が中心
・武装蜂起後も物語が続く構成
・個人の選択が世代を越えて影響する流れ
たぶんこんな映画
派手な戦闘よりも、「なぜ戦わないといけなかったのか」をずっと考えさせる一本。勝った負けたで終わらず、旗を掲げた後の現実まで追いかけてくる。静かだけど、重たい余韻が残るタイプ。

コメント