※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
燃えよ!ピンポン
(Balls of Fury)
作品データ
2007年|アメリカ合衆国|スポーツ・アクション・コメディ
監督:ロバート・ベン・ガラント
出演:ダン・フォグラー、クリストファー・ウォーケン、マギー・Q ほか
落ちぶれた天才卓球少年が、デスマッチ大会で父の仇に挑む話
かつて天才卓球少年として名を馳せたランディ・デイトナは、オリンピックでの敗北をきっかけに転落人生まっしぐら。中年になった今は、卓球の曲芸で細々と生きている。そんな彼がFBIにスカウトされ、裏社会で行われる極秘の卓球大会に潜入することに。盲目の老人マスターのもとで修行し直し、待っていたのは負けたら即死のトーナメント。しかも黒幕は父を殺した男だった。卓球で始まり、卓球で決着をつけに行く話。
物語の主要人物
・ランディ・デイトナ(ダン・フォグラー)
元天才卓球少年で、現在は落ちぶれた中年男
・フェン(クリストファー・ウォーケン)
裏社会で卓球大会を主催する謎の男
・マギー・ウォン(マギー・Q)
大会に関わる人物で、ランディの協力者
・ワン師匠(ジェームズ・ホン)
盲目の老人卓球マスター
・ロドリゲス(ジョージ・ロペス)
FBI捜査官で、ランディをスカウトする
オリンピックの悪夢から、FBIの極秘任務へ
物語は、88年ソウルオリンピックでの苦い敗北から始まる。天才少年だったランディは、一度の挫折で一気に表舞台から消えてしまう。時は流れ中年になった彼は、観光客相手に卓球曲芸を披露する日々。そんな彼の前にFBIが現れ、裏社会で秘密裏に行われている卓球世界大会への潜入を命じる。卓球しか取り柄のない人生が、思わぬ形で再起動する。
中華料理修行と、命懸けの卓球大会
潜入のため、ランディは盲目の老人・ワン師匠に弟子入りする。修行内容はなぜか中華料理中心。包丁を握り、鍋を振り、料理を通して心・技・体を鍛え直していく。努力の末に大会出場権を得たランディだが、そこで知らされる大会のルールに凍りつく。世界中のメダリストが集まり、敗者は殺害されるデスマッチ・トーナメントだった。卓球なのに、命の重さが異常に重い。
父を殺した男との再戦、そして金メダル
大会の首謀者フェンは、ランディの父を殺した張本人だった。復讐と任務、そして自分自身の過去を清算するため、ランディは卓球台に立つ。次々と現れる強敵たちとの試合は、真剣勝負なのにどこかおかしい。卓球という競技の枠を完全に飛び越えた展開の中、ランディは再び金メダルを目指してラケットを振る。
この映画のポイント
卓球を題材にしながら、カンフー映画やスポ根映画を全力でパロディしているところ。修行シーンも大会も、とにかくやりすぎ。シリアスな設定を真顔で突っ走るから、結果的に全部ギャグになる構造になっている。豪華キャストが全員ノリノリで、特にフェンの存在感が強烈。
たぶんこんな映画
卓球なのに爆発しそうな熱量があって、真剣勝負なのにずっと変なテンション。ストーリーは一直線だけど、道中は無駄に濃い。深く考えずに流れに身を任せると、気づいたら最後まで付き合ってしまうタイプの一本。観終わった後、なぜか卓球台が少し神聖に見えてくるかもしれない。

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