グッバイ、リチャード!

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グッバイ、リチャード!
(The Professor/Richard Says Goodbye)

作品データ
2018年|アメリカ|ドラマ
監督:ウェイン・ロバーツ
出演:ジョニー・デップ、ゾーイ・ドゥイッチ、ローズマリー・デウィット、ダニー・ヒューストン ほか

余命宣告された教授が、人生をサボり始める話

大学で文学を教えているリチャードが、ある日いきなり「時間がそんなに残ってないらしい」と知ってしまって、そこから日常のブレーキを外していく流れ。真面目に生きてきた人が、急に本音と衝動を優先し始める感じが前面に出てくる。

ざっくり全体要約

リチャードは大学教授として淡々と暮らしていたけれど、病院で厳しい診断を受ける。家族や職場にはすぐ打ち明けず、残りの時間を自分の感覚で使うことを選ぶ。授業では遠慮が消え、酒や煙草も増え、人間関係も正直さ優先に変わっていく。その過程で学生や同僚、家族との距離が揺れ動き、最後には「どう生きるか」を自分なりに受け止めていく。

皮肉屋だけど人嫌いじゃない教授、リチャード

リチャードは頭が良くて、ちょっと皮肉っぽい。でも冷酷というより、世界を一歩引いて見てるタイプ。余裕があるようで、家庭や仕事では惰性も多かった。時間が限られていると知ってからは、その惰性をごっそり手放して、言いたいことを言う人になる。学生との距離感も、急に近づいたりする。

大学と家庭という、逃げ場のない場所

物語の主な舞台は大学と自宅。どちらもリチャードにとって「ちゃんとしている自分」を保つ場所だった。診断後は、その場所が少しずつ息苦しくなっていく。講義室では本音が漏れ、家庭では沈黙が増えて、どこにいても完全には楽になれない空気が続く。

言葉が正直になりすぎて、周りが揺れる

リチャードは遠回しな表現をやめてしまう。授業での発言は大胆になり、同僚への態度も変わる。学生の一人と強く関わるようになり、その関係が周囲に波紋を広げていく。自由になったはずなのに、自由の代償も同時に増えていく感じがある。

別れを選ぶというより、立ち止まるラスト

最後は大きな事件で締めるというより、リチャードが自分の状況を静かに受け止める方向へ進む。派手な解決はなくて、人生が続いている途中にそっと区切り線を引くような感触。何かを達成したというより、納得の仕方が変わった、そんな終わり方。

この映画のポイントなに?

重たい題材だけど、全体は意外と軽口が多い。笑える場面もあって、深刻一辺倒にはならない。余命という設定より、「本音で生きると人間関係はどうなるか」に焦点が当たっている感じが強い。

たぶんこんな映画

人生を見直す話ではあるけど、説教っぽさは控えめ。静かな皮肉とゆるい感情の揺れを眺めるタイプの一本。ジョニー・デップが、力を抜いた表情で歩き回っているのを追いかける時間、という印象が残りやすい。

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