※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
フロム・ヘル
(From Hell)
作品データ
2001年|イギリス・アメリカ|ミステリー/サスペンス
監督:アルバート・ヒューズ
出演:ジョニー・デップ、ヘザー・グラハム、イアン・ホルム、ロビー・コルトレーン ほか
幻覚が見える捜査官が切り裂き事件を追いかける話
霧がかかったロンドンで、連続殺人が起きて、ちょっと訳ありな捜査官がその謎を追う流れ。歴史的な事件を下敷きにしつつ、怪しさと不穏さがずっと漂ってる感じで話が進んでいく。
ざっくり全体要約
舞台は19世紀末のロンドン。売春婦たちが次々と殺される事件が起きて、警察はアバーライン警部に捜査を任せる。彼は幻覚を見る体質があって、そのビジョンが事件の手がかりになることも。調べていくうちに、単なる通り魔じゃなく、王室や上流階級、秘密結社まで絡んでいそうな雰囲気が見えてくる。やがて犯人像はかなり具体的になり、動機も個人的な恨みや狂気だけじゃ説明できない方向へ転がっていく。
幻覚に悩まされる警部と必死に生きる人たち
主人公のアバーラインは、仕事はできるけど体調も精神状態も安定してない感じ。幻覚を見るせいで信用されにくいけど、その直感が核心を突くこともある。被害者側として描かれる売春婦たちは、貧困の中で助け合いながら生きていて、ただの背景にならないよう丁寧に描かれてる印象がある。
霧と闇に包まれたロンドンの路地
物語のほとんどは、暗くて狭いロンドンの街並みで進む。石畳、ガス灯、霧、どこを歩いても不安になる空気。場所そのものが事件を隠してるみたいで、捜査が進むほど街全体が怪しく見えてくる。
点と点がつながっていく捜査の流れ
最初はバラバラだった証言や出来事が、少しずつ一本の線になっていく。医者、貴族、警察内部の人物まで疑わしく見えてきて、誰が何を隠しているのか分からなくなる。アバーラインの幻覚も、ただの症状なのか、それとも何かを示しているのか曖昧なまま進む。
真相が見えてもスッキリはしない終着点
犯人と動機ははっきりするけど、事件全体が完全に解決した感じにはならない。むしろ「知ってしまった」後の重さが残る終わり方で、歴史の闇に触れてしまった感覚が強い。
この映画のポイントなに?
実在の切り裂き事件をベースにしつつ、陰謀論やオカルトっぽさを混ぜてるところ。犯人探しだけじゃなく、時代そのものの不気味さや、権力の裏側みたいなものを見せようとしてる雰囲気がある。
たぶんこんな映画
ホラーというより、ずっと湿っぽい空気のミステリー。観終わったあとに爽快感が来るタイプじゃなくて、霧の中を歩いた後みたいな感覚が残る作品、そんな印象が近いかも。

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