※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
リバティーン
(The Libertine)
作品データ
2004年|イギリス|ドラマ
監督:ローレンス・ダンモア
出演:ジョニー・デップ、ジョン・マルコヴィッチ、サマンサ・モートン、ロザムンド・パイク ほか
才能と放蕩で突っ走る詩人が自分を壊していく話
言葉の才能は抜群なのに、生活は無茶苦茶。酒、女、名声に振り切った詩人が、称賛を浴びながらも少しずつ足元を失っていく流れ。
ざっくり全体要約
17世紀イングランドで名を知られる詩人ロチェスター伯は、鋭い言葉と過激な振る舞いで社交界をかき回す存在。王の庇護を受けながら、舞台や詩で挑発的な表現を続けて名声を得る。一方で、酒と享楽に溺れる生活は止まらず、信頼や健康を削っていく。愛情を向けられる相手が現れても、安定した関係を選びきれず、成功と破滅が同時に進んでいく。
皮肉屋で魅力的なロチェスター伯
主人公は頭の回転が速く、皮肉とユーモアで周囲を圧倒するタイプ。注目を集めるのは得意だけど、自分を律することには興味が薄い。近くにいる人ほど振り回されて、惹かれながらも距離を取れなくなる関係が続く。
王政復古期のロンドンという舞台
舞台は王政復古直後のロンドン。劇場や宮廷、酒場が入り混じっていて、自由と退廃が同時に漂う空気。表現の自由が広がる一方で、評価も転落も一瞬で起きる環境が描かれている。
名声が膨らむほど歪んでいく日常
作品が注目されるほど、生活は荒れていく。過激な表現は喝采を浴びるけど、同時に敵も増える。人との関係は短期的になり、身体と心の無理が積み重なっていく。
行き着いた先で向き合う現実
後半になると、無敵に見えた生活の代償がはっきり見えてくる。名声があっても守ってくれないものが多く、選び続けてきた生き方と向き合う時間が訪れる。終わり方は静かで、余韻が長く残る。
この映画のポイントなに?
才能と自己破壊が並走しているところ。成功の描写がある分、崩れていく過程も隠さず見せている構成になっている。
たぶんこんな映画
華やかな時代の裏側を、かなり近い距離で覗く感じ。気持ちよさと居心地の悪さが同時に残って、観終わったあともしばらく考えさせられるタイプかも。

コメント