※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
Disney’s クリスマス・キャロル
(A Christmas Carol)
2009年|アメリカ|ファンタジー・ドラマ
監督:ロバート・ゼメキス
出演:ジム・キャリー、ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース ほか
金の亡者が一晩で人生をやり直す話
冷酷無比な守銭奴スクルージが、クリスマスイブの夜に3人の精霊と出会い、自分の過去・現在・未来を強制的に見せられる。怖くて、情けなくて、でも最後はちゃんと温かい。逃げ場なしの一夜で、人としての方向転換を迫られる物語。
物語の主要人物
・エベニザー・スクルージ(ジム・キャリー)
金しか信じない初老の商人
・ジェイコブ・マーレイ(ゲイリー・オールドマン)
スクルージの元仕事仲間の亡霊
・ボブ・クラチット(ゲイリー・オールドマン)
スクルージの書記
・タイニー・ティム
クラチット家の息子
・フレッド(コリン・ファース)
スクルージの親族
金しか信じない男のクリスマスイブ
スクルージは冷酷で、金のためなら情も常識も置き去りにする男。相棒マーレイの葬儀でも情け容赦なく、周囲から嫌われる存在だった。そんな彼のもとに、葬儀から7年後のクリスマスイブ、亡霊となったマーレイが現れる。重い鎖に繋がれた姿で、「このままではお前も同じ運命だ」と警告し、3人の精霊が来ることを告げて去っていく。
過去を見せられて逃げ場がなくなる
最初に現れたのは過去のクリスマスの精霊。スクルージは子ども時代や若い頃の自分と向き合うことになる。孤独だった少年時代、失われた人間関係、取り戻せない選択。忘れたふりをしてきた記憶が、次々と目の前に突きつけられる。
現在の光と、皮肉な言葉
続いて現れた現在のクリスマスの精霊は、スクルージに今の世界を見せる。書記ボブ・クラチットの家庭は貧しいながらも温かく、そこにいるタイニー・ティムの未来が長くないことを知らされる。助けを願うスクルージに、精霊は彼自身がかつて吐いた冷たい言葉をそのまま返す。そして精霊は鐘の音と共に白骨となり消えていく。
未来の墓標が突きつける結末
最後に現れた未来のクリスマスの精霊は、影のような存在。言葉を発さず、スクルージを墓地へ連れて行き、彼自身の墓を示す。日付は翌日のクリスマス。恐怖に打ちのめされたスクルージは、これからの生き方を変えると必死に懇願する。
この映画のポイント
・1晩で人生を総ざらいされる構成
・精霊ごとに色と温度が変わる演出
・CGで表現されるロンドンの暗さと寒さ
・スクルージの感情変化が分かりやすい
・怖さと優しさが同時に来るテンポ感
たぶんこんな映画
見た目はダークで、ところどころ結構怖い。でも芯はすごくシンプルで、人としてどう生きるかを真正面から投げてくる。説教臭くなる一歩手前を、映像の勢いで押し切るタイプのクリスマス映画。見終わる頃には、ちょっとだけ人に優しくなりたくなる一本。

コメント