Fカップの憂うつ|ざっくり時系列

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




Fカップの憂うつ【字幕版】 [VHS]
Fカップの憂うつ【字幕版】



Fカップの憂うつ
(Slums of Beverly Hills)

作品データ
1998年|アメリカ|コメディドラマ
監督:タマラ・ジェンキンス
出演:ナターシャ・リオン, アラン・アーキン, マリサ・トメイ, デヴィッド・クルムホルツ, ケビン・コリガン ほか

胸も家も将来も落ち着かない14歳が、ビバリーヒルズの片隅で右往左往する話

金はない、家は定まらない、身体は勝手に成長する。1976年のビバリーヒルズで、転々と暮らす一家の中、14歳のヴィヴィアンは思春期ど真ん中に放り込まれる。家族の問題、大人の都合、従妹の暴走に巻き込まれながら、「ちゃんとした普通」を探してもがき続ける。

ざっくり時系列

一家が安アパートを転々としながら生活

父マレーの仕事がうまくいかず家計は常にギリギリ

裕福な叔父ミッキーからの援助でなんとか持ちこたえる

従妹リタがリハビリ施設から逃げて同居する

ヴィヴィアンがリタの世話を任される

家族と親戚の関係がこじれていく

面談の場で金と家族の本音が爆発

リタが妊娠を告白し家族がバラバラになる

父と子どもたちが再び車で旅に出る

物語の主要人物

・ヴィヴィアン・アブロモウィッツ(ナターシャ・リオン)
 14歳の少女。思春期と家族問題に同時に向き合う

・マレー・アブロモウィッツ(アラン・アーキン)
 父親。定職と住まいが安定せず、それでも家族を守ろうとする

・リタ・アブロモウィッツ(マリサ・トメイ)
 従妹。問題を抱えながら一家に転がり込む

・ベン・アブロモウィッツ(デヴィッド・クルムホルツ)
 兄。ショービジネスの世界を夢見ている

・リッキー・アブロモウィッツ(エリ・マリエンサル)
 弟。家族の将来と父の年齢を気にしている

家は豪邸の街、暮らしはギリギリから始まる

舞台はビバリーヒルズだけど、暮らしているのは安アパートばかり。学校に通うために引っ越しを繰り返す一家は、見栄と現実のズレを日常的に味わっている。父は明るく振る舞うけど、生活は常に不安定。

大人の事情が、思春期に容赦なく降ってくる

逃げてきた従妹リタの面倒を任され、恋や身体への興味も抱えながら、ヴィヴィアンは急に「大人側」に立たされる。家族も親戚もそれぞれ自分の都合を優先し、少女の混乱は置き去りにされていく。

全部こじれたあとに残る、小さな家族の形

金の話が表に出て、親戚関係は決定的に崩れる。リタの妊娠、叔父の暴言、父の失意。結局、一家はまた車に乗って移動する。でも、安いステーキを一緒に食べるという小さな習慣だけは、変わらず続いていく。

この映画のポイント

・ビバリーヒルズという場所と生活水準のギャップ
・思春期の身体と心を正面から描く視点
・家族全員が少しずつ未完成
・笑いと気まずさが同じ場面に共存する空気

たぶんこんな映画

軽そうに見えて、ずっと居心地が落ち着かない感じ。成長の話でもあり、家族がちゃんと機能しない話でもある。笑える場面のあとに、少しだけ胸がザワっとする、そんな余韻が残る映画。

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