ステイト・オブ・グレイス

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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ステイト・オブ・グレイス
(State of Grace)

作品データ
1990年|アメリカ合衆国|クライムドラマ
監督:フィル・ジョアノー
出演:ショーン・ペン、ゲイリー・オールドマン、エド・ハリス、ロビン・ライト・ペン ほか

潜入した男が一番戻りたくなかった場所に帰ってくる話

生まれ育った街に戻ってきた男テリーが、幼なじみ兄弟のアイリッシュギャングに加わるところから始まる。実は彼は潜入捜査官で、友情と任務の板挟みになりながら、ギャング抗争の渦に深く巻き込まれていく。仲間の死をきっかけに、状況は一気に後戻りできない方向へ進んでいく。

物語の主要人物

・テリー・ヌーナン(ショーン・ペン)
 生まれ育った街に戻ってきた男。アイリッシュギャングに加わる。

・ジャッキー・フラネリ(ゲイリー・オールドマン)
 街を仕切る兄弟の一人。激しい気性のギャング。

・フランキー・フラネリ(エド・ハリス)
 ジャッキーの兄。組織をまとめる存在。

・キャサリーン・フラネリ(ロビン・ライト・ペン)
 フラネリ兄弟の妹。テリーと過去に関係がある。

故郷とギャングに戻る理由

テリーは長く離れていた故郷の街に戻り、幼なじみであるフラネリ兄弟が仕切るアイリッシュギャングの組織に迎え入れられる。昔の仲間、昔の空気、変わらない街並み。その中でテリーは自然に溶け込んでいくが、彼の正体は警察の潜入捜査官だった。表では仲間、裏では任務という二重の立場で、危うい日常が始まる。

抗争の火種と仲間の死

ある日、仲間のトニーが二人組の男たちと揉めている場面に出くわす。相手はイタリア系マフィア、ジミー・カヴァロの部下で、借金の取り立てが原因だった。テリーたちは仲裁に入るが、事態は大きな騒ぎへと発展する。そしてその数日後、トニーは遺体となって発見される。誰もがイタリア系マフィアの仕業だと疑い、街の空気は一気に張り詰めていく。

友情と正体がすれ違っていく

トニーの死をきっかけに、アイリッシュとイタリア系の対立は激化していく。テリーは捜査官として冷静に状況を見なければならない一方で、長年の友情や街への思いが強く揺さぶられていく。ジャッキーの過激さ、フランキーの覚悟、そしてキャサリーンとの過去が絡み合い、テリーの立場はどんどん危うくなっていく。

この映画のポイント

潜入捜査という設定を使いながら、ギャング同士の抗争だけでなく、故郷や友情との距離感が丁寧に描かれている。派手な銃撃戦よりも、人間関係の緊張がじわじわ積み重なっていくタイプの構成。誰が味方で誰が敵なのか、その境界が曖昧になっていくのが印象的。

たぶんこんな映画

街の空気がずっと重くて、静かに追い詰められていく感じ。ギャング映画だけど、派手さよりも人の感情が前に出てくる。観終わったあと、あの街には戻れないんだな、って余韻が残る一本。

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