※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
キミとボクの距離
(The Space Between Us)
作品データ
2017年|アメリカ合衆国|SF・ロマンス
監督:ピーター・チェルソム
出演:エイサ・バターフィールド、ゲイリー・オールドマン、ブリット・ロバートソン ほか
火星で生まれた少年が、地球と恋と父親を探しに行く話
人類初の火星生まれの少年ガードナーは、16年間ずっと火星で暮らしてきた。地球に憧れ、ネット越しに出会った少女タルサに想いを寄せ、そして自分の父親の正体を知りたいと願う。命のリスクを承知で地球に降り立った彼を待っていたのは、想像以上に重たい現実と、どうしても離れなければならない距離だった。
物語の主要人物
・ガードナー・エリオット(エイサ・バターフィールド)
人類初の火星生まれの少年
・ナサニエル・シェパード(ゲイリー・オールドマン)
火星入植計画を主導した企業のCEO
・タルサ(ブリット・ロバートソン)
地球で暮らす少女で、ガードナーのチャット相手
・ケンドラ・ウィンダム(カーラ・グギノ)
火星でガードナーを育てた宇宙飛行士
火星で生まれ、火星だけを知る人生
物語は、人類初の火星入植計画から始まる。入植チームの一人サラは、火星到着直後に子供を産み命を落とす。生まれた少年ガードナーは、計画の汚点を隠すため存在を秘匿され、火星で育てられることになる。彼の世界は狭く、知っている人間はたった14人だけだった。
地球への憧れと、父親探し
16歳になったガードナーは、母の遺品から自分の父親が地球にいると確信する。ネットのチャットルームで出会ったタルサとの交流も、地球への思いを強くしていく。映画を観て、空や海の話を聞き、行ったことのない場所を心の中で膨らませていく。
命がけの地球行き
火星育ちの体は地球の重力に耐えられない可能性が高い。それでもガードナーは地球へ行くことを選ぶ。極秘裏に行われた帰還ミッションで地球に降り立つが、待っていたのは検査と制限だらけの生活。ガードナーは施設を抜け出し、タルサに会いに行く。
初めての地球と、迫る限界
タルサと再会し、父親探しの旅を始めるガードナー。しかし彼の体は確実に限界へ向かっていた。鼻血、失神、心臓の異変。地球にいるほど命が削られていく現実が明らかになる。それでも彼は、父親に会うまでは戻れないと進み続ける。
別れを前提にした答え
ついに父親の正体と、母の真実が明らかになる。ガードナーは地球では生きられない体だった。最後は宇宙空間で無重力に戻ることで命をつなぎ、火星へ帰る選択をする。タルサとは離れ離れになるが、未来への約束は残される。
この映画のポイント
SF設定を使いながら、中心にあるのは距離と選択の話。火星と地球、親と子、生きられる場所と生きたい場所。そのズレがずっと物語を動かしていく。
たぶんこんな映画
壮大な宇宙の話なのに、すごく個人的で静か。ロマンチックだけど甘すぎず、切なさがずっと残る。観終わったあと、空を見上げる時間が少し長くなるタイプの一本。

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