ジャイアンツ

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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ジャイアンツ
(Giant)

作品データ
1956年|アメリカ|ドラマ・スペクタクル
監督:ジョージ・スティーヴンス
出演:ロック・ハドソン、エリザベス・テイラー、ジェームズ・ディーン ほか

テキサスの広さに人生30年分を詰め込んだ話

広大な牧場を舞台に、結婚、仕事、成功、挫折、差別、家族の変化が30年かけて積み重なっていく。誰か一人の英雄譚というより、土地と時代に振り回されながら人が変わっていく様子を、でっかいスケールで見せてくる映画。

登場人物

・ジョーダン・ベネディクト2世
テキサスの大牧場主。伝統と誇りを重んじる男で、時代の変化に戸惑いながらも前に進もうとする。

・レズリー・ベネディクト
東部出身の妻。広大なテキサスと古い価値観に驚きつつ、自分の考えを曲げずに家族と向き合う。

・ジェット・リンク
ひねくれた若い牧童。土地と石油に人生を賭け、成り上がっていく。

・ラズ
ジョーダンの姉。家を仕切る存在で、レズリーとの関係に緊張を生む。

・ジョーダン3世、ラズ2世、アンヘル2世
次の世代として、親たちとは違う問題と選択を背負っていく若者たち。

東部の女性がテキサスに嫁いでくる

物語は1920年代、東部育ちのレズリーが、巨大な牧場を持つジョーダンの妻としてテキサスにやって来るところから始まる。
土地の広さ、人々の気質、家の中の力関係。すべてが未知で、夫婦の間にも早々にひびが入る。それでもレズリーは逃げずに、その場所で生きることを選ぶ。

牧場の片隅から始まる成り上がり

一方、牧童のジェットは、ひょんなことから手に入れた土地に望みをかける。
周囲に見下されながらも、石油が出ると信じて掘り続け、ついに大当たりを引く。成功と金は一気に彼を変え、牧場主だったジョーダンとの関係も、ただの上下から対立へと変わっていく。

時代が進み、価値観がずれていく

年月が流れ、石油と都市開発がテキサスを塗り替えていく。
家族は成長し、結婚し、別の価値観を持ち始める。人種差別の問題も表に出てきて、昔は当たり前だった態度が通用しなくなっていく。成功しても、誇りだけでは片付かない場面が増えていく。

対立の果てに見えてくるもの

祝賀パーティでの衝突や、富の張り合いを経て、ジョーダンは自分自身を省みることになる。
最後に残るのは勝ち負けではなく、何を守り、何を変えたのかという問いだ。家族の姿を前にして、彼はようやく別の答えに辿り着く。

この映画のポイント

・30年という時間を一気に見渡す構成
・牧場と石油という二つの価値観の衝突
・女性の自立や人種問題を正面から扱っている
・スケールは大きいのに、感情はかなり個人的

たぶんこんな映画

とにかく長くて、広くて、ゆっくり進む。
でもその分、時代に置いていかれる感じや、人が変わっていく痛みがちゃんと伝わってくる。
テキサスの景色を眺めながら、人間の欲と誇りを何十年分も追体験させられる、どっしりした一本。

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