※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
スーパーマン リターンズ
(Superman Returns)
作品データ
2006年|アメリカ合衆国|スーパーヒーロー
監督:ブライアン・シンガー
出演:ブランドン・ラウス、ケイト・ボスワース、ケヴィン・スペイシー ほか
いなくなった男が戻ってきたら居場所がなくなってた話
地球を離れていたスーパーマンが5年ぶりに帰還したものの、世界も愛する人も変わっていて、自分が本当に必要とされているのかを問い続ける話。救う力はあっても、戻れる場所は簡単には残っていない。
主要人物
・クラーク・ケント/スーパーマン(ブランドン・ラウス)
地球を離れていたスーパーヒーロー。5年ぶりに帰還する。
・ロイス・レイン(ケイト・ボスワース)
デイリープラネットの記者。母となり、婚約者がいる。
・レックス・ルーサー(ケヴィン・スペイシー)
スーパーマンの宿敵。新たな大規模計画を企てる。
・リチャード・ホワイト(ジェームズ・マースデン)
ロイスの婚約者。誠実で勇敢な男性。
・ジェイソン・ホワイト
ロイスの息子。不思議な能力を見せる。
何も残っていなかった故郷からの帰還
故郷クリプトンの残骸が見つかったと聞き、スーパーマンは地球を離れて旅立っていた。
だが、辿り着いた先には何もなく、彼は再び地球へ戻ってくる。
5年ぶりの帰還で、母マーサは健在だったが、父はすでに亡くなっていた。
世界は変わり、スーパーマンはその変化に戸惑う。
世界はスーパーマン抜きでも回っていた
デイリープラネットに復帰したクラークは、ロイスと再会する。
しかしロイスは母となり、婚約者もいて、「なぜスーパーマンは必要ないか?」という記事で評価を得ていた。
一方その頃、レックス・ルーサーは釈放され、北極の孤独の要塞からクリプトンのクリスタルを盗み出していた。
スーパーマンが戻った世界は、彼を待っていたわけではなかった。
息子と秘密、そして止められない計画
ルーサーはクリスタルとクリプトナイトを使い、地球規模の破壊計画を実行に移す。
ロイスとその息子ジェイソンも巻き込まれ、スーパーマンは命を削りながら救助に向かう。
クリプトナイトに侵され、力尽きながらも、スーパーマンは新大陸を宇宙へ投げ捨てる。
その過程で、ジェイソンが特別な力を持つ存在であることが明らかになる。
去って、残して、それでも守る
スーパーマンは一度は倒れ、病院に運ばれるが、静かに姿を消す。
眠るジェイソンに、自分が父であることを告げ、未来を託す。
ロイスに「また会える?」と問われ、「いつでも」と答え、再び空へ飛び立つ。
彼は世界に戻ったが、日常には戻らなかった。
この映画のポイント
派手なヒーロー活躍よりも、不在と再帰に重きが置かれているところ。
スーパーマンが「力を持つ存在」である以前に、「選ばれなかった存在」として描かれる。
ロイスやジェイソンとの関係が、物語の感情の軸になっている。
たぶんこんな映画
静かで、少し寂しい。
大活躍を期待すると肩透かしだけど、感情の余白は多い。
ヒーローが空を飛ぶ理由より、飛び続けるしかない理由が残る、そんな空気の映画。

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