※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
F.R.A.T./戦慄の武装警察
(Edison)
作品データ
2005年|アメリカ|クライム・ドラマ
監督:デヴィッド・J・バーク
出演:モーガン・フリーマン、LL・クール・J、ジャスティン・ティンバーレイク、ケヴィン・スペイシー ほか
正義の制服を着たまま一線を越えていく話
凶悪犯罪に立ち向かうはずの精鋭警察部隊が、いつの間にか自分たちのルールで暴走していく話。内部から疑問を抱く者と、外から真実を追う者が、それぞれの立場で危険な核心に近づいていく。
主要人物
・レイフ・ディード(LL・クール・J)
特別精鋭部隊FRATのメンバー。現場での行動に疑問を抱き、部隊を離れる。
・ジョシュ・ポラック(ジャスティン・ティンバーレイク)
新聞記者。FRATの捜査現場に不審を感じ、独自に調べ始める。
・レヴォン・ウォレス(ケヴィン・スペイシー)
警察幹部。FRATを裏から支える存在。
・モーゼス・アシュフォード(モーガン・フリーマン)
街の実力者。権力構造の中枢にいる人物。
・フランシス・ラザロフ(ディラン・マクダーモット)
FRATの中心人物。部隊の行動を主導する。
逮捕じゃなく、即射殺する現場
物語は、特別精鋭部隊FRATがマフィアのアジトを急襲する場面から始まる。
銃撃戦の中で、容疑者たちは次々に射殺されていく。
それは正当防衛とも言えるが、どこかやり過ぎにも見えるやり方だった。
現場にいたディードは、その光景に違和感を覚える。
疑問を持った瞬間、居場所はなくなる
ディードはFRATのやり方に納得できず、部隊を辞職する。
同じ事件を取材していた新聞記者ポラックも、公式発表と現場の空気のズレに気づき、記事にしようとする。
だが、決定的な証拠がないことを理由に、ポラックは会社をクビにされてしまう。
正義を疑った二人は、それぞれ孤立していく。
一人で追い始めたら、話が大きすぎた
仕事も後ろ盾も失ったポラックは、それでもFRATについて調べ続ける。
調べれば調べるほど、FRATは単なる警察部隊ではなく、街の権力構造と深く結びついていることが見えてくる。
一方、ディードも内部の人間として知っている事実を抱えながら、簡単には引き返せない位置に立たされていく。
真実に近づくほど、命が軽くなる
FRATの行動を止めようとすればするほど、圧力と脅しが強まる。
正義を掲げてきた組織が、いつの間にか都合の悪い存在を排除する側に回っている。
ポラックとディードは、それぞれの立場で選択を迫られ、事態は暴力的な結末へと転がっていく。
この映画のポイント
警察内部の腐敗を、外部と内部の両視点から描いているところ。
銃撃やアクションはあるけど、中心にあるのは「誰が正義を定義しているのか」という問い。
記者と元警官という組み合わせが、情報と現場のズレを浮き彫りにする。
たぶんこんな映画
全体的に重めで、空気はずっとピリついている。
派手さよりも、じわじわ追い詰められる感じが強い。
観終わったあと、「権力を持った正義って何だろう」と考えさせられる、そんな後味の映画。

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