白銀に燃えて

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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白銀に燃えて
(Iron Will)

作品データ
1993年|アメリカ|ドラマ
監督:チャールズ・ハイド
出演:マッケンジー・アスティン、ケヴィン・スペイシー ほか

少年が父の夢と一緒に、800キロの雪原を走り切る話

17歳の少年ウィルは、父の突然の死によって進学の夢を手放しかける。そんな中で知ったのは、父が自分の学費を稼ぐため、過酷な犬ぞりレースに挑もうとしていた事実だった。父の代わりにそのレースへ出場することを決めたウィルは、想像を超える自然と強敵に立ち向かいながら、雪原を走り続けることになる。

物語の主要人物

・ウィル・ストーンマン(マッケンジー・アスティン)
農場で育った17歳の少年。父の死をきっかけに犬ぞりレースへ挑む。

・ネッド(オーガスト・シェレンバーグ)
ウィルの父と農場を営んでいた人物。レースに向けてウィルを導く。

・ハリー・キングスレイ(ケヴィン・スペイシー)
新聞記者。レースを追い、ウィルの姿を記事として伝える。

・ボルグ・ギラーソン(ジョージ・ガーデス)
北欧出身の犬ぞりレース王者。勝利のためには手段を選ばない。

父の死と、思いがけず知ったレースの存在

1917年の冬。父を亡くしたウィルは、家計の問題から大学進学を諦めかけていた。そんなある日、父が密かに犬ぞりレースへの参加を考えていたことを知る。それはカナダからミネソタまで約800キロを走る、命がけとも言えるレースで、優勝賞金は1万ドル。ウィルは父の想いを受け取り、自分が走る決意を固める。

雪原のレースと、立ちはだかる王者ボルグ

ネッドの指導を受け、ウィルはレースへ出場する。スタート直後から頭一つ抜け出すのは、圧倒的な実力を誇るボルグ。ウィルは必死に食らいつくが、ボルグは凶暴な犬を使うなど、妨害もいとわない。寒さ、疲労、危険、そして不正まがいの行為。それでもウィルは犬たちと共に前へ進み続ける。

鋼鉄の意思と、最後の難関

ウィルのひたむきな走りは、ハリーの記事を通して広まり、人々は彼を「アイアン・ウィル」と呼び始める。レース終盤、さらなる自然の試練とボルグの妨害が待ち受ける中で、ウィルは父の夢と自分自身の覚悟を胸に、最後の難関へ挑む。ゴールの先にあるものが何なのかを信じながら、犬ぞりは止まらない。

この映画のポイント

・実話をもとにした犬ぞりレースの物語
・自然の厳しさが真正面から描かれる
・少年と犬たちの関係性が物語の軸
・レースを見守る人々の視点も物語に組み込まれている

たぶんこんな映画

雪景色がずっと続いているのに、不思議と単調にはならない。派手な展開よりも、淡々と前へ進む姿が印象に残るタイプで、寒さや距離の長さがじわじわ伝わってくる。観ているうちに、勝ち負け以上に「走り切ること」そのものに意味があるように感じてくる、静かに熱を帯びた一作。

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