白い嵐

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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白い嵐
(White Squall)

作品データ
1996年|アメリカ|災害・サバイバル/青春
監督:リドリー・スコット
出演:ジェフ・ブリッジス, キャロライン・グッドオール, ジョン・サヴェッジ, スコット・ウルフ, ジェレミー・シスト, バルサザール・ゲティ

海に出た若者たちが、大人になる前に全部試される話

学校の訓練航海として帆船に乗り込んだ若者たちが、規律、友情、反発、そして自然の圧倒的な力に次々と向き合っていく。
成長の物語だと思っていたら、途中から容赦なく現実が牙をむく。
楽しい航海の記憶も、反発した日々も、最後にはすべて同じ嵐の中に放り込まれる。

物語の主要人物

・クリストファー・“スキッパー”・シェルドン(ジェフ・ブリッジス)
 ブリガンティン号の船長。厳しい規律を通して若者たちを導く。

・チャック・ギーグ(スコット・ウルフ)
 裕福な家庭の少年。仲間との関係を通して変わっていく。

・フランク・ボーモント(ジェレミー・シスト)
 反抗的で衝突の多い生徒。家庭との問題を抱えている。

・ギル・マーティン(ライアン・フィリップ)
 内気な性格で高所恐怖症を抱える少年。

・ディーン・プレストン(エリック・マイケル・コール)
 荒っぽい行動が目立つ不良少年。

帆船で始まる、規律と反発だらけの航海

1961年、若者たちはブリガンティン船アルバトロス号に乗り込み、数か月に及ぶ訓練航海へ出発する。
船長のシェルドンは妥協せず、規律を叩き込むタイプで、生徒たちは戸惑いと反発を抱えながら海の生活に放り込まれる。
高所恐怖症のギル、態度の悪いフランク、裕福だが悩みを抱えるチャック。
最初はバラバラだった彼らは、失敗や衝突を繰り返しながら、少しずつ船員としての役割を覚えていく。

友情が芽生えた直後に訪れる、取り返しのつかない出来事

寄港地でのひとときは、若者たちにとって束の間の自由だった。
しかしフランクは両親との再会で感情を爆発させ、仲間たちとの関係にも亀裂が入る。
それでも航海を続ける中で、彼らは本当の意味で仲間としてまとまり始める。
そんな矢先、海は何の前触れもなく牙をむく。
突如現れた白い突風により、船は制御不能に陥り、訓練は一瞬で生死を分ける状況へと変わる。

教えの意味が試される、嵐の中の決断

嵐の中、若者たちは船長から教わったことを思い出し、それぞれが必死に行動する。
冷静な判断、仲間への声掛け、役割の遂行。
それでも自然の力は圧倒的で、すべてを救うことはできない。
生き延びた者と、海に残った者。
嵐が過ぎ去った後に残るのは、達成感ではなく、重く静かな現実だった。

この映画のポイント

・帆船という閉ざされた空間で描かれる人間関係
・厳しさと信頼の間で揺れる指導者の立場
・青春映画から一気に様相が変わる展開
・自然を前にした人間の無力さと選択

たぶんこんな映画

前半はわりと爽やかな青春航海ものに見える。
でも途中から、空気が一気に変わる。
観終わると、成長ってきれいな言葉だけじゃ足りないな、って気分が残る。
海の広さと、若さの危うさが静かに胸に残る一本。

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