グラディエーター

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グラディエーター
(Gladiator)

作品データ
2000年|アメリカ|歴史・ドラマ
監督:リドリー・スコット
出演:ラッセル・クロウ, ホアキン・フェニックス, コニー・ニールセン, オリヴァー・リード, ジャイモン・フンスー, デレク・ジャコビ, リチャード・ハリス ほか

皇帝に選ばれかけた将軍が、奴隷になって闘技場から復讐しにいく話

ローマの将軍マキシマスは、皇帝アウレリウスに信頼されていたのに、その息子コモドゥスの嫉妬と野心に巻き込まれて、家族を奪われ自分も奴隷に落とされる。生きる理由を失った男が、剣闘士として生き残り、民衆の支持を背にしながら、皇帝へ届く距離まで這い上がっていく。最後は闘技場そのものが決着の場所になる。

物語の主要人物

・マキシマス・デシムス・メリディアス(ラッセル・クロウ)
 ローマ軍の将軍。陰謀で家族を失い、奴隷として売られ剣闘士になる。

・ルキウス・アウレリウス・コモドゥス(ホアキン・フェニックス)
 皇帝の息子。父の愛情に飢え、帝位への執着から暴走していく。

・マルクス・アウレリウス(リチャード・ハリス)
 老いた皇帝。帝国の未来のため、統治の形を変えようとする。

・ルッシラ(コニー・ニールセン)
 コモドゥスの姉。宮廷の中で生き残りながら、反対派と繋がる。

・アントニウス・プロキシモ(オリヴァー・リード)
 剣闘士団の団長。マキシマスの才能を見抜き、闘技場へ送り出す。

・ジュバ(ジャイモン・フンスー)
 奴隷剣闘士。マキシマスと共に戦い、支える仲間。

戦場の勝利のあとに、帝位の火種が落ちてくる

ゲルマニア遠征で勝利を収めた将軍マキシマス。けれど皇帝アウレリウスは、帝国がこのままだと崩れると感じていて、政治を共和政に戻す構想を抱えている。
そこで皇帝が目をつけたのが、無欲で実務もできるマキシマスだった。帝位を継ぐはずの実子コモドゥスにとっては、それが致命的に刺さる。自分が認められていない不安が爆発して、取り返しのつかない一線を越える。

皇帝が変わった瞬間、将軍の人生は焼き払われる

アウレリウスはコモドゥスに絞殺され、死は病死として処理される。マキシマスは異変に気づくが、忠誠を誓えと迫られて拒絶したことで、捕らえられ処刑対象になる。
命からがら逃げて故郷へ戻ったマキシマスが見たのは、焼かれた家と、吊るされた妻子。ここで彼の中の世界が一回終わる。そこから先は、もう戻る場所がない。

奴隷から剣闘士へ、そしてローマへ届く名前になる

倒れたところを捕らえられたマキシマスは、奴隷市場で売られ、剣闘士団に入れられる。最初は生きる気力もないのに、いざ戦いになると将軍としての経験が身体に残っていて、周りを驚かせる勝ち方をしてしまう。
やがてローマで大会が再開され、プロキシモは彼を連れてコロッセウムへ向かう。マキシマスは自由を得るため、そして皇帝に近づくため、民衆の熱を味方につける戦い方を選ぶ。

正体を晒した瞬間から、闘技場が政治になる

不利な筋書きの模擬戦で勝ってしまい、皇帝コモドゥスが「スパニアード」に興味を持つ。会見の場で兜を外し、マキシマスが生きていたことが明らかになると、闘技場の空気は一気に凍る。
コモドゥスは殺したいのに、民衆の目があるから簡単にはできない。そこで皇帝は「人気を利用して殺す」方向へ舵を切り、試合の組み方や状況を整えて、マキシマスを潰そうとする。ところがマキシマスは勝つだけじゃなく、倒した相手を助けることで、さらに民衆を掴んでしまう。

この映画のポイント

・復讐劇なのに、ずっと「政治」と「民衆」が絡む構図
・将軍としての戦い方が、闘技場でもそのまま武器になる
・コモドゥスの愛情不足と権力欲が、怖いくらい生々しい
・闘技場が娯楽じゃなく、世論の爆弾みたいに機能していく
・最後の一騎討ちが、個人の恨みと国家の行方を同時に決める感じ

たぶんこんな映画

砂と鉄と怒りの匂いがずっとする。デカい歴史ドラマなのに、気持ちとしては「一人の男の人生が折られて、そこからどう立ち上がるか」をずっと見せられてる感触が強い。
派手さもあるけど、いちいち重い。観終わると、勝ったとか負けたとかより、静かなところに着地していく余韻が残るタイプ。

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