※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
ナポレオン
(Napoleon)
作品データ
2023年|アメリカ/イギリス|歴史・戦争ドラマ
監督:リドリー・スコット
出演:ホアキン・フェニックス, ヴァネッサ・カービー ほか
皇帝として世界を征服しながら、私生活では迷子になり続ける話
革命の混乱から頭角を現し、皇帝にまで上り詰めたナポレオン。
戦場では天才的なのに、愛と人間関係では不器用すぎる。
特に妻ジョゼフィーヌとの関係は、支配と依存が入り混じった歪なものだった。
勝ち続けた男が、最後に全部失っていくまでを一気に描く。
物語の主要人物
- ナポレオン・ボナパルト(ホアキン・フェニックス)
革命期に台頭した軍人。勝利を重ね皇帝となる - ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ(ヴァネッサ・カービー)
ナポレオンの最初の妻。彼の精神的支柱でもある存在 - ポール・バラス(タハール・ラヒム)
革命期の実力者。若きナポレオンを引き上げる - アーサー・ウェルズリー(ルパート・エヴェレット)
イギリス軍指揮官。ワーテルローでナポレオンと対峙する
革命と砲撃で成り上がる、若き将軍の時代
フランス革命の混乱の中、ナポレオンは砲兵として頭角を現す。
トゥーロン包囲戦、王党派反乱の鎮圧。
とにかく砲撃、砲撃、また砲撃。
この時点で、彼はすでに「戦争向きすぎる男」だった。
愛と嫉妬で振り回される、ジョゼフィーヌとの結婚
ナポレオンはジョゼフィーヌに激しく惹かれ、結婚する。
だが彼女の不貞、子どもができない現実が、彼の不安を刺激し続ける。
エジプト遠征で勝利しても、私生活は全然安定しない。
この映画、戦争映画なのに夫婦喧嘩の比重がかなり高い。
皇帝即位と、絶頂期の戦争マシーン
クーデターで権力を掌握し、皇帝に即位。
戴冠式では自分で自分の頭に冠を載せる。
アウステルリッツでは完璧な勝利を収め、ヨーロッパの覇者になる。
ここまでは、ほぼ無敵モード。
離婚と後継者、そしてロシア遠征の破滅
後継者を得るため、ジョゼフィーヌと離婚。
新しい妻との間に子は生まれるが、運命はもう下り坂。
ロシア遠征での消耗、冬、撤退。
50万人規模の軍が崩壊し、流れは完全に変わる。
ワーテルローと、終わらせ方を知らない男
一度は退位するも、百日天下で復活。
だがワーテルローで完全に敗北する。
戦争の才能が尽きたというより、
「もう時代が終わってた」感じが強い。
最後はセントヘレナ島に流され、静かに人生を閉じる。
この映画のポイント
・戦争の天才と私生活の不器用さの落差
・戦闘シーンは容赦なく派手
・歴史を細かく追うより感情の流れ重視
・ナポレオンを英雄としても怪物としても描かない
たぶんこんな映画
伝記というより、感情のダイジェスト。
史実の正確さより「この男、めんどくさいな」が前に出る。
戦争は派手、私生活はずっとギスギス。
観終わると、偉人って大変だなって思わされる一本。

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