※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
エイリアン
(Alien)
作品データ
1979年|アメリカ|SF・ホラー
監督:リドリー・スコット
出演:トム・スケリット, シガニー・ウィーバー, ヴェロニカ・カートライト, ハリー・ディーン・スタントン, ジョン・ハート, イアン・ホルム, ヤフェット・コットー
宇宙貨物船に一匹だけ紛れ込んだ、絶対に相手したくない生き物の話
商業用宇宙船ノストロモ号の乗組員たちが、調査の途中で持ち帰ってしまった未知の生命体によって、ひとり、またひとりと追い詰められていく。最初は小さな異変だったものが、いつの間にか船そのものを支配する恐怖に変わっていく流れで、最後に残るのはリプリーただ一人、というところまで一気に転がっていく。
物語の主要人物
・アーサー・ダラス(トム・スケリット)
ノストロモ号の船長。会社の規定に従い、信号の調査を決断する立場にある人物。
・エレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)
二等航海士・通信士。船内の規則や防疫を重視し、状況が悪化する中で指揮を担うことになる。
・ギルバート・ケイン(ジョン・ハート)
副長。船外調査中に未知の生命体と直接接触する役割を担う。
・アッシュ(イアン・ホルム)
科学主任。地球外生命体の調査と分析を担当し、重要な判断に関わる存在。
・ジョーン・ランバート(ヴェロニカ・カートライト)
二等航海士・操舵手。事態の深刻化に強い不安を示し、脱出案を主張する。
・デニス・パーカー(ヤフェット・コットー)
機関長。船の修理や即席兵器の製作を担う技術担当。
・サミュエル・ブレット(ハリー・ディーン・スタントン)
機関士。パーカーと共に船内作業を行う相棒的存在。
予定外の信号が、すべての始まりになる
西暦2122年、鉱石を積んで地球へ帰還中だったノストロモ号は、ハイパースリープ中に謎の信号を受信する。それは遭難信号ではなく、解析すると警告に近いものだったが、契約内容に従い、乗組員たちは発信源の小惑星へ向かうことになる。
現地で発見されたのは、正体不明の宇宙船と、内部に残された異様な痕跡。そしてケインが見つけた巨大な卵状の物体が、事態を一気に別の方向へ押し流していく。
船内に持ち帰られた「何か」が状況を壊していく
ケインは船に戻るものの、顔には奇妙な生物が取り付いていた。防疫を理由に船内への立ち入りを拒むリプリーだったが、アッシュの判断でエアロックは開けられてしまう。
その後、生物は自然に剥がれ落ち、ケインは回復したかのように見えた。しかし安心したのも束の間、食事中に起こる衝撃的な出来事によって、船内には逃げ場のない恐怖が解き放たれる。
成長したエイリアンは通気口を自在に使い、乗組員たちの捜索や作戦を軽々とすり抜けていく。
完璧な生命体と、使い捨てにされる人間たち
エイリアンを宇宙空間へ放出しようとする作戦は失敗し、ダラスも姿を消す。残されたメンバーの間で意見は割れ、船内の空気はさらに悪化していく。
そんな中、リプリーはマザーへのアクセスを通じて、会社の本当の目的を知る。最優先事項は乗組員の安全ではなく、生きたエイリアンの回収だった。
アッシュの正体が明らかになり、状況は決定的に崩れる。最終的に残るのは、リプリーとわずかな希望だけになる。
この映画のポイント
・宇宙船という逃げ場のない閉鎖空間
・成長段階ごとに姿を変えるエイリアンの存在
・会社の命令と人命が天秤にかけられる構図
・静けさと突然の出来事の落差
・リプリーという人物が、状況の中で浮かび上がってくる流れ
たぶんこんな映画
暗くて静かな時間が長く続くのに、ずっと落ち着かない。何かが起こりそうで起こらないまま、気づくと後戻りできないところまで来ている感じ。
宇宙の広さよりも、船内の狭さと息苦しさが強く印象に残って、観終わったあともしばらく空気が重いまま残る。そんな感触の映画。

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