ハンニバル

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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ハンニバル
(Hannibal)

作品データ
2001年|アメリカ|サスペンス・ホラー
監督:リドリー・スコット
出演:アンソニー・ホプキンス, ジュリアン・ムーア, ゲイリー・オールドマン, レイ・リオッタ, ジャンカルロ・ジャンニーニ

天才殺人鬼が、優雅さをまとったまま人間関係を破壊していく話

脱獄したレクター博士が、追う側も恨む側も巻き込みながら、相変わらずの余裕で動き続ける。
一方で、彼を追うクラリスは正義と利用の狭間で追い詰められていく。
猟奇事件というより、歪んだ信頼関係がじわじわ壊れていく話。

物語の主要人物

・ハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)
 脱獄中の連続猟奇殺人鬼。博識で冷静、行動は常に計算済み。

・クラリス・スターリング(ジュリアン・ムーア)
 FBI特別捜査官。事件と政治的圧力の板挟みに遭う。

・メイスン・ヴァージャー(ゲイリー・オールドマン)
 大富豪。かつてレクターに人生を破壊され、復讐を企む。

・ポール・クレンドラー(レイ・リオッタ)
 司法省の役人。権力を利用して立ち回る人物。

・レナルド・パッツィ(ジャンカルロ・ジャンニーニ)
 イタリアの刑事。レクターの正体に近づく。

逃亡者はフィレンツェ、追う者は崖っぷち

前作から10年後。
レクターは姿を消し、イタリア・フィレンツェで別人として静かに暮らしている。
一方クラリスは、ある事件をきっかけに訴訟を起こされ、FBI内でも立場が危うくなっていた。
この状況を利用しようとするのが、かつての被害者メイスン。
彼はクラリスを餌にして、レクターを表に引きずり出そうと動き出す。

追跡と罠が交差し、全員が利用されていく

フィレンツェでレクターに疑念を抱いた刑事パッツィは、独断で彼を追い詰めようとする。
同時に、クラリスもまたレクターの痕跡を追ってイタリアに辿り着く。
優雅な街並みの裏で、静かに残酷な出来事が起こり、レクターは再び姿を消す。
その後、舞台はアメリカへ戻り、メイスンの用意した大掛かりな罠が動き出す。

歪んだ信頼関係が迎える、行き着く先

レクターは捕らえられ、メイスンは長年の復讐を果たそうとする。
だが、状況は思惑通りには進まない。
混乱の中でクラリスは重傷を負い、目を覚ますと別荘で異様な晩餐に直面する。
レクターは彼女を懐柔しようとし、クラリスは拒む。
逃げ場のない状況で下された決断と、その直後に残された結果は、どちらの勝利とも言い切れない形で幕を閉じる。

この映画のポイント

・優雅さと残虐さが同居する演出
・クラリスの立場がどんどん孤立していく構図
・復讐に取り憑かれた人物たちの末路
・映像と音楽のねっとりした空気感

たぶんこんな映画

前作みたいな捜査劇を想像すると、ちょっと違う。
事件を追うというより、人と人の関係が壊れていく様子を眺める感覚に近い。
美しい画面なのに落ち着かない。
観終わったあと、妙に静かな余韻だけが残る一本。

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