※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
ブラックホーク・ダウン
(Black Hawk Down)
作品データ
2001年|アメリカ|戦争映画
監督:リドリー・スコット
出演:ジョシュ・ハートネット, エリック・バナ, ユアン・マクレガー, トム・サイズモア ほか
30分で終わるはずの作戦が、地獄の一日になる話
ソマリアの首都モガディシュで行われた、短時間で終わる想定の特殊作戦。
ところがヘリが撃墜されたことで状況は一変し、部隊は市街地に取り残される。
仲間を助けるために動けば、さらに仲間が危険に晒される。
その連鎖が、夜明けまで終わらない戦闘へと転がっていく。
物語の主要人物
- マット・エヴァーズマン(ジョシュ・ハートネット)
レンジャー部隊の班長。初実戦で極限の状況に置かれる - ノーマン・“フート”・ギブソン(エリック・バナ)
デルタフォースの古参兵。冷静に戦場を見続ける - ジョン・グライムズ(ユアン・マクレガー)
レンジャー隊員。混乱の中で戦場を体験していく - ダニー・マクナイト(トム・サイズモア)
車両部隊指揮官。市街地で部隊をまとめる
予定通りに始まった、1993年モガディシュ
1993年、ソマリア内戦への介入として、米軍はアイディード将軍派の幹部拘束作戦を実行する。
ヘリで降下し、地上部隊と合流して撤収するだけの計画。
標的の拘束にも成功し、あとは帰るだけだった。
その直後、RPGによってブラックホークが撃墜される。
さらにもう一機も落とされ、作戦は「救出作戦」に切り替わる。
市街戦で拡散していく混乱と分断
墜落地点は二か所。
指令は届きにくく、車両部隊は進めず、徒歩部隊は包囲される。
敵は数で押し寄せ、味方はじわじわ削られていく。
誰がどこにいるのか分からないまま、判断だけが次々に迫られる。
ここでは英雄的な作戦より、耐える時間の方が長い。
仲間を見捨てないという選択
もう一つの墜落地点では、二人のデルタ隊員が自ら志願して降下する。
救援が来る保証はなく、それでも仲間のもとへ向かう。
その結果、命を落とし、捕虜が生まれる。
助けに行った側も、助けられる側も、同じ現実に巻き込まれていく。
戦場では、正しい選択が必ず報われるわけじゃない。
夜が明けるまで続いた撤退戦
やがて国連部隊が到着し、ようやく救援が始まる。
遺体の回収、負傷者の搬送、そして徒歩での撤退。
装甲車に乗れず、走って脱出するレンジャーたち。
安全地帯にたどり着いた時、戦闘は終わっても、消耗は残ったまま。
最後に語られるのは、国や理想より「隣にいる仲間」の話。
この映画のポイント
・作戦計画と現実のズレが容赦なく描かれる
・視点が分散し、戦場の混乱がそのまま伝わる構成
・戦争の理由より、戦場にいる兵士の行動に焦点が当たる
・音と映像の圧で押し切る体感型の作り
たぶんこんな映画
ストーリーを追うというより、状況に放り込まれる感覚。
誰が主役か分からなくなるくらい、人が多くて混乱する。
観ている間ずっと緊張が続くタイプ。
終わったあと、しばらく静かになりたくなる戦争映画。

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