※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
ロボコップ
(RoboCop)
作品データ
2014年|アメリカ|SF/アクション
監督:ジョゼ・パジーリャ
出演:ジョエル・キナマン、ゲイリー・オールドマン、マイケル・キートン、サミュエル・L・ジャクソン ほか
人間のまま正義をやらせると都合が悪い話
瀕死の警官が最新技術で蘇り、街の象徴として売り出される。ところが心を持つせいで思い通りに動かず、企業と世論の都合がぶつかり始める。守るために造られた存在が、最後に誰の味方になるのかが問われていく。
物語の主要人物
・アレックス・マーフィ/ロボコップ(ジョエル・キナマン)
重傷を負い、サイボーグ警官として再生された刑事
・デネット・ノートン博士(ゲイリー・オールドマン)
ロボコップ計画を主導する科学者
・レイモンド・セラーズ(マイケル・キートン)
オムニコープ社のCEO
・パット・ノヴァック(サミュエル・L・ジャクソン)
世論を煽るテレビ番組の司会者
・クララ・マーフィ(アビー・コーニッシュ)
アレックスの妻
ロボットはダメ、人間ならOKという理屈
2028年。巨大企業オムニコープは軍事ロボットで大儲けしていたが、国内ではロボット警察への反発が強く、法規制で足止めを食らっていた。
そこで考え出されたのが、人間の心を残した警官ロボコップ。機械じゃない、元は人間だ、という売り方で世論を動かそうとする。
瀕死の警官が商品になるまで
内偵中の爆発で瀕死となった刑事アレックス・マーフィは、妻の同意のもとロボコップとして蘇る。
しかし完成品の彼は、感情や迷いのせいで判断が遅く、企業が求める理想の性能に届かない。
そこでプログラムが手を加えられ、感情は抑制され、反応は完璧になる。
完璧すぎて逆に困る存在
感情を抑えたロボコップは、犯人を次々と逮捕し、市民から喝采を浴びる。世論は一気に企業寄りに傾き、ドレイファス法撤廃への流れも見えてくる。
だが、家族と再会したことでアレックスの中に感情が戻り始める。彼は自分の事件と汚職の真相に辿り着き、企業にとって扱いづらい存在になっていく。
正義はプログラムを超えられるのか
オムニコープはロボコップの停止を決断し、抹殺に動く。
家族を守るため、アレックスは企業に逆らい、自分の意思で戦うことを選ぶ。制御プログラムに縛られながらも、最後は感情で引き金を引く決断に辿り着く。
この映画のポイント
・ロボット規制と世論操作という現代寄りのテーマ
・企業の論理と正義の衝突
・感情を消すほど強くなる皮肉
・オリジナルとは違う社会派寄りのアプローチ
たぶんこんな映画
ド派手アクションより、ずっと「仕組み」の話が多め。ロボコップなのに、戦ってる相手は犯罪者だけじゃない。人間らしさって何だっけ、と考えさせられる、静かに重たい一本。

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