※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
クリミナル・ロウ
(Criminal Law)
※日本ビデオタイトル:灰色の容疑者
作品データ
1989年|アメリカ|サスペンス/法廷ドラマ
監督:マーティン・キャンベル
出演:ゲイリー・オールドマン、ケヴィン・ベーコン、テス・ハーパー、カレン・ヤング ほか
無罪を勝ち取った弁護士が一番まずい真実に気づく話
レイプ殺人事件で被告を無罪にした敏腕弁護士。しかしその直後、同じ手口の事件が再発する。さらに被告本人が「自分が犯人だ」と匂わせてきたことで、弁護士は正義と職業倫理のど真ん中で詰むことになる。
物語の主要人物
・ベン・チェイス(ゲイリー・オールドマン)
ボストンで活躍する有能な弁護士
・マーティン・ティール(ケヴィン・ベーコン)
レイプ殺人で起訴され、無罪となった青年
・スティルウェル刑事(テス・ハーパー)
事件を追う刑事で、ベンと行動を共にする
完璧な弁護、完璧な無罪
弁護士ベン・チェイスは、レイプ殺人で起訴されたマーティン・ティールの弁護を担当し、裁判で見事に無罪を勝ち取る。証拠を崩し、検察の主張を退け、法のルールに従って導いた結果だった。
裁判は終わり、ベンの仕事も一区切りついた…はずだった。
事件は終わっていなかった
無罪判決の直後、街で再び同じ手口のレイプ殺人事件が発生する。偶然にしては出来すぎたタイミング。
そんな中、マーティンから「相談がある」と呼び出されたベンは、夜の公園へ向かう。そこにあったのは、新たに殺された女性の遺体だった。
マーティンは自分が犯人であるかのような言動を見せ、再逮捕に備えて、再びベンに弁護を依頼してくる。
弁護士として、そして一人の人間として
ベンはマーティンに強い疑念を抱き始める。しかし、弁護士には依頼人の秘密を守る義務がある。
それでも納得できないベンは、スティルウェル刑事と協力し、弁護士としての立場を保ったまま、マーティンの身辺を探っていく。
調べれば調べるほど、法が守るべきものと、守れないものの境界が浮き彫りになっていく。
この映画のポイント
・法廷での勝利がそのまま正義とは限らない構図
・弁護士の守秘義務が生む極端なジレンマ
・被告と弁護士の立場が徐々に逆転していく緊張感
・若い頃のゲイリー・オールドマンとケヴィン・ベーコンのぶつかり合い
たぶんこんな映画
派手な展開より、じわじわ気持ちが悪くなるタイプ。法のルールを守った結果、取り返しのつかない場所に立たされる感覚がずっと続く。観終わる頃には、「正しいことをしたはずなのに」という後味が、頭から離れなくなる一本。

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