※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
キル・ビル Vol.2
(原題:Kill Bill: Volume 2)
作品データ
2004年|アメリカ|アクション
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ユマ・サーマン、デヴィッド・キャラダイン、ダリル・ハンナ、マイケル・マドセン ほか
斬り合いよりも、言葉と因縁が前に出てくる後半戦
前作の勢いをそのまま想像すると、少し肩透かしを食らうかもしれない。
血の量は減って、代わりに会話と間が増えていく。
復讐の続きを描きながら、ここでは「どうしてここまで来たのか」を立ち止まって眺める時間が長くなる。
残った標的へ、静かに近づいていく
花嫁のリストは、まだ埋まりきっていない。
次に向かう相手は、どこか生活感があって、戦いも派手さより気まずさが先に立つ。
相手の事情や関係性が少しずつ見えてきて、単純に倒して終わり、とはならない空気が続く。
過去の修行と、復讐の原点
途中で、過去の修行時代が描かれる。
理不尽で厳しい訓練が続いて、ここで身につけたものが、今の彼女を支えているのが伝わってくる。
強さの理由が言葉で説明されるというより、積み重ねとして差し込まれる感じ。
花嫁とビル、向き合う時間
物語は、ついにビルとの対話へ近づいていく。
銃を構えるより先に、二人の会話が長く続く。
怒りや裏切りだけじゃなく、かつての関係や価値観が混ざっていて、簡単に割り切れない。
ここで初めて、復讐の輪郭が少し柔らぐようにも見える。
派手さを抑えたラストの決着
最後の決着は、想像よりも静か。
大技が連発されるというより、これまで積み上げてきたものが一点に集まる。
終わったあとに残るのは、勝敗の爽快感よりも、選択の重さみたいなもの。
たぶんこんな映画
前半が感情の噴出だとしたら、後半は感情の整理に近い時間。
アクション映画の続きを観ているはずなのに、会話劇を観ている感覚が強くなる。
復讐がゴールというより、その先に何が残るのかを見せられる流れ。
Vol.1と並べて観ることで、ひとつの物語として落ち着くタイプの一本。

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