オーシャンズ12

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




Amazon.co.jp: オーシャンズ12 [DVD] : ジョージ・クルーニー, ブラッド・ピット, マット・デイモン, キャサリン・ゼタ=ジョーンズ, ジュリア・ロバーツ, アンディ・ガルシア, スティーブン・ソダーバーグ: DVD
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オーシャンズ12
(Ocean’s Twelve)

作品データ
2004年|アメリカ/ヨーロッパ|クライム/エンタメ
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、
マット・デイモン、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ ほか


前作の「その後」を描く、少し変な続編

『オーシャンズ12』は、
前作の延長線にあるけど、
同じノリを期待すると、ちょっと裏切られる映画

ラスベガスでの完璧な強盗から数年後。
オーシャン一味は、
各々それなりに暮らしている。

でもそこに現れるのが、
前作で騙されたカジノ王テリー・ベネディクト。

「盗んだ金、利子付きで返せ」

この一言で、
全員が一気にピンチに戻される。


今回の舞台はヨーロッパ

ラスベガスの派手さとは違い、
舞台はアムステルダム、ローマ、パリ。

この時点で分かるのは、
この映画が
「大仕事の爽快感」より
雰囲気と遊び心を優先していること。

街並みも、
音楽も、
どこか気取っている。


うまくいかないチーム

今回のオーシャンズは、
なぜか噛み合わない。

計画はズレる。
読みは外れる。
想定外が多すぎる。

前作の
「全部想定内です」
という快感はほぼない。

むしろ
ダメな時のプロ集団
が描かれる。


新キャラ:ナイト・フォックス

最大の変化は、
ヴァンサン・カッセル演じる
ナイト・フォックスの登場。

彼は
「自分こそが世界一の泥棒」
だと証明したい男。

ここで映画は、
チーム戦から
ライバル戦にシフトする。

しかも彼、
身体能力が異常。


トゥルコという名の混乱

マット・デイモン演じるライナスは、
今回は完全に翻弄される側。

恋愛で判断を誤り、
チームに迷惑をかける。

この映画、
ライナスが一番
「普通の人」に近い。

だから一番失敗する。


あの有名すぎる「変装ネタ」

ローマ編で出てくる、
ちょっとメタすぎる仕掛け。

ここは
好き嫌いがはっきり分かれるところ。

「映画として遊びすぎ」
と感じる人もいれば、
「ここまでやるならアリ」
と思う人もいる。

この映画の姿勢が
一番よく出ている場面。


実は、勝ち負けは重要じゃない

物語的には、
最終的に
大金を盗んだかどうかは
そこまで重要じゃない。

大事なのは、
・プライド
・意地
・仕事人としての矜持

ナイト・フォックスとの関係も、
敵というより
「同業者」。


ダニーとテス、年を取った関係

ダニーとテスの関係も、
前作より落ち着いている。

情熱より、
信頼。

派手なロマンスはない。

このあたりも、
前作との大きな違い。


ラストは「粋」で終わる

最終的に、
オーシャンズ一味は
なんとか借金を返し、
それぞれの顔を保つ。

大勝利ではない。
でも
完全敗北でもない。

この曖昧さが、
この映画らしい。


この映画が好きな人、苦手な人

『オーシャンズ12』は、

・前作の爽快感を求める人
→ たぶん合わない

・キャラ同士の関係性や
 ヨーロッパの雰囲気を楽しめる人
→ わりと好き

というタイプの作品。


残る印象

見終わったあと、
「面白かった!」
よりも、

「変な映画だったな…」
が先に来る。

でも不思議と、
嫌いにはなりにくい。

『オーシャンズ12』は、
シリーズの中で一番ひねくれていて、
一番遊んでいる一本

だからこそ、
評価が割れる。

でも、
この余裕と悪ふざけが許されるのも、
一作目が完璧だったから。

そんな立ち位置の続編。

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