※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
オーシャンズ11
(Ocean’s Eleven)
作品データ
2001年|アメリカ|クライム/エンタメ
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン ほか
とにかく「楽しい」が最優先の映画
『オーシャンズ11』は、
深く考える映画じゃない。
正確に言うと、
考えなくても気持ちよく分かるように作られた映画。
刑務所から出たばかりのダニー・オーシャンが、
即座に大仕事を思いつく。
舞台はラスベガス。
狙うのは、
3つの巨大カジノの地下金庫。
しかも同時に。
ダニー・オーシャンという男
ダニーは、
頭が切れて、
度胸があって、
どこか余裕がある。
焦らないし、
声も荒げない。
この映画の主人公は、
実は計画そのもの。
ダニーは
その「顔」みたいな存在。
11人それぞれが役割を持つ
この映画の気持ちよさは、
チーム編成にある。
・詐欺師
・スリ
・爆破担当
・アクロバット
・ITオタク
・カジノ関係者
全員が
「その一瞬のため」に存在している。
説明は多いけど、
テンポがいいから
退屈しない。
ブラッド・ピットの役割(ネタバレ)
ブラッド・ピット演じるラスティは、
現場指揮官。
冷静で、
段取り命。
しかも
だいたい何か食べている。
彼がいることで、
計画が「回っている」感じが出る。
二重三重に裏切られる構造
この映画、
観客をだます。
「あ、失敗した?」
と思わせてから、
それも計画の一部。
どこまでが想定で、
どこからがアドリブか。
それを全部理解しなくても、
最後には
「やられた感」だけが残る。
ヒロイン問題は割り切り
ジュリア・ロバーツ演じるテスは、
ダニーの元妻。
ロマンス要素はあるけど、
この映画の主軸ではない。
主役は
金庫とチーム。
恋愛は
スパイス程度。
悪役がちゃんと嫌なやつ
アンディ・ガルシア演じるテリーは、
冷酷で支配的。
でも
どこか人間臭い。
完全な悪じゃないからこそ、
騙されると
ちょっとスカッとする。
音楽と編集の勝利
この映画、
音楽とカット割りが
ほぼ主役。
ジャズっぽい音楽、
軽やかな編集。
これだけで
「上手くいってる感」が出る。
ラストは噴水前で立ち止まる
大仕事を終えたあと、
11人は噴水の前で立ち止まる。
派手な祝杯はない。
説明もない。
ただ
「終わったな」
という空気。
ここがいい。
この映画の正体
『オーシャンズ11』は、
クライム映画というより
完璧にデザインされた娯楽。
深さはない。
でも雑じゃない。
誰かが不幸になりすぎない。
誰かがヒーローになりすぎない。
だから安心して見られる。
残るもの
見終わったあと、
ストーリーの細部は忘れる。
でも
チームが動いていた感じ、
テンポ、
楽しさだけは残る。
それでいい。
『オーシャンズ11』は、
「映画ってこういうのでいいよね」
って言わせる一本。

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