12モンキーズ

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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12モンキーズ
(Twelve Monkeys)

作品データ
1995年|アメリカ|SF/サスペンス
監督:テリー・ギリアム
出演:ブルース・ウィリス、ブラッド・ピット、マデリーン・ストウ ほか


未来が壊れてるのに、原因は過去にありそうな話

人類がほぼ地下に潜って暮らしている未来。
空気は汚れて、地上は危険で、希望はだいぶ薄い。

なのにこの映画、
「未来を変えたい」というより、
「過去がどうしてこうなったのかを確かめたい」
そんな気配で動き出す。

時間移動ものっぽいけど、
ワクワクより不安が先に来る感じ。

ウイルスの原因を探しに、過去へ放り出される

未来で囚人として生きているジェームズ・コールは、
人類を壊滅させたウイルスの正体を探るため、
過去へ送られる役目を引き受ける。

狙いは1990年代。
犯人とされているのは「12モンキーズ」という謎の組織。

でも時間移動は雑で、
到着はズレるし、
話は通じないし、
現代社会から見ると完全に不審者。

そのまま精神病院に放り込まれたり、
未来の話を信じてくれそうな精神科医に出会ったりしながら、
少しずつ手がかりを集めていく。

精神病院パートがやたら落ち着かない

この映画、
精神病院の場面がかなり印象に残る。

患者たちは一見おかしなことを言ってるけど、
たまに妙に核心を突く発言をする。

そこに現れるのが、
やたらテンションの高いジェフリー。
理屈はめちゃくちゃ、言動も危うい。

ただ、
完全な狂気なのか、
それとも現代社会に対する過剰な反応なのか、
判断がつかない。

主人公自身も、
「自分は正気なのか?」
という疑いから逃れられなくなっていく。

時間を行き来しても、話はスッキリしない

未来へ戻っては、また過去へ。
情報は増えるのに、確信はなかなか持てない。

12モンキーズは本当に犯人なのか。
そもそもウイルスはテロなのか、事故なのか。

周囲の人たちは、
主人公の話を妄想だと思っているし、
主人公自身も、
だんだん自分の記憶や使命を疑い始める。

時間移動が希望の装置というより、
混乱を増やす仕組みに見えてくる。

ラストに向かって、避けられない感じが強くなる

物語の終盤、
「あ、これは止まらないやつかも」
という空気が濃くなっていく。

未来を変えようとしているのに、
なぜか過去の出来事が
すでに決まっていたようにも見える。

子どもの頃の記憶、
何度も見る夢、
繰り返されるイメージ。

ラストは派手というより、
静かに納得させられるような終わり方で、
観終わったあと、しばらく余韻が残る。

未来を救う話というより、記憶の話っぽい

この映画、
世界を救う英雄譚というより、
「人は何を現実だと思い込むのか」
そのあたりをずっと揺さぶってくる。

科学もあるし、
陰謀論っぽさもあるけど、
中心にあるのは人の認識。

観終わると、
時間が一直線じゃない気がしてきたり、
自分の記憶も少し怪しく思えてくる。

混乱したまま終わる感じも含めて、
それが、12モンキーズ。韻が残る映画。

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