アリゾナ・ドリーム

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アリゾナ・ドリーム
(Arizona Dream)

作品データ
1993年|アメリカ/フランス|ドラマ/ファンタジー
監督:エミール・クストリッツァ
出演:ジョニー・デップ、フェイ・ダナウェイ、リリ・テイラー ほか

夢を見がちな青年が、砂漠で変な大人たちに巻き込まれる話

都会を離れて砂漠の町に戻った青年が、夢と現実の境目みたいな人間関係に絡め取られていく話。

ざっくり全体要約

主人公アクセルは、ニューヨークで働いていたけど、叔父の呼び出しでアリゾナに戻ることになる。叔父は車のセールスマンで、アクセルにも同じ道を歩ませようとする。一方で、アクセルは風変わりな母娘と出会い、彼女たちの夢や妄想、衝動的な行動に巻き込まれていく。現実的な成功を求める叔父と、非現実的な夢を追いかける女性たちの間で揺れながら、アクセル自身も、自分がどこに向かいたいのか分からなくなっていく。

流されがちな主人公アクセル

アクセルは、何かを強く主張するタイプではなく、目の前にある流れにそのまま乗ってしまう感じがある。仕事も人間関係も、深く考える前に進んでしまって、後から違和感に気づくことが多い。夢の話をよくしていて、現実と空想が本人の中でわりと自然につながっているようにも見える。

砂漠の町と現実的な大人たち

アリゾナの町は広くて乾いていて、どこか現実的。叔父は成功や商売を大事にしていて、アクセルにもはっきりした未来像を押し付けてくる。その一方で、町の風景自体はどこか現実離れしていて、夢の話が浮かんでもおかしくない空気が漂っている。

夢に生きる母娘との出会い

アクセルが出会うのは、少し危うさを抱えた母と、その娘。母は壮大な夢を語り、娘は自分の世界を大事にしている。二人とも現実的な安定より、感情や衝動を優先しているように見える。その姿にアクセルは惹かれつつも、どこか距離を取りきれずにいる。

すれ違う夢と現実

物語が進むにつれて、夢を追うことが必ずしも幸せにつながらない場面も出てくる。誰かの夢が、別の誰かを傷つけてしまうこともある。アクセルは、誰かの期待に応えようとしながら、自分の気持ちを後回しにしていることに気づき始める。

はっきりしないまま迎える選択

最後は、すべてがきれいに整理されるわけではない。夢が叶ったとも、完全に壊れたとも言い切れない状態で、それぞれが次の場所へ向かっていく。アクセル自身も、何かを決断したようでいて、まだ揺れている感じが残る。

この映画のポイントなに?

現実的な話をしているはずなのに、ずっと夢を見ているような感覚が続くところが特徴的。出来事のつながりより、感情やイメージが優先されて進んでいく。理解しようとするより、雰囲気に身を預けるほうがしっくりくるタイプ。

たぶんこんな映画

筋を追うというより、不思議な空気を味わう時間が長め。登場人物たちの言動に振り回されながら、自分ならどうするかな、と考えたくなるかもしれない。夢と現実の間をふわふわ歩いているような感覚が残る映画っぽい。

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