※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
フォー・ルームス
(原題:Four Rooms)
作品データ
1995年|アメリカ|コメディ
監督:アリソン・アンダース/アレクサンドル・ロックウェル/ロバート・ロドリゲス/クエンティン・タランティーノ
出演:ティム・ロス、アントニオ・バンデラス、ジェニファー・ビールス ほか
年越しの夜に、ベルボーイが地獄を見る話
大晦日の夜、ホテルは華やか。
でも一人だけ、とんでもなく忙しい。
新人ベルボーイが、次から次へと変な部屋に呼ばれて、だいたい全部ひどい目に遭う。
四つの部屋を渡り歩く、混乱まみれの
舞台はロサンゼルスの古いホテル。
新人ベルボーイのテッドは、年越し当日の夜勤に入る。
そこから四つの部屋に順番に呼ばれて、まったく別ジャンルの騒動に巻き込まれていく。
それぞれ独立した話だけど、テッドだけが全部を背負って動き回る流れ。
不運体質のベルボーイと、クセ強すぎる客たち
テッドは真面目で、仕事をちゃんとやろうとするタイプ。
でも運が悪く、判断も少しズレがち。
部屋にいる客たちは、魔女っぽい集団だったり、修羅場中のカップルだったり、妙に危険な賭けを持ちかけてきたりする。
誰一人として、優しく助けてはくれない。
一晩のホテル、部屋ごとに世界観が変わる
時間は大晦日の夜から年明け直前まで。
場所はほぼホテルの中だけ。
エレベーターを降りるたびに、空気もテンションも別物になる。
同じ夜なのに、別の映画に入ったみたいな感覚が続く。
魔女の儀式、修羅場、奇妙な賭けが連発する
最初の部屋では、怪しい集団の集まりに巻き込まれる。
次の部屋では、夫婦関係がこじれきった修羅場に立ち会うことになる。
さらに別の部屋では、子守りを任されたはずが、とんでもない事態に発展。
最後には、指を賭けた危険なゲームに関わることになる。
どれもテッドにとっては、できれば関わりたくない出来事ばかり。
年が明ける直前、ベルボーイが選ぶ行動
終盤では、テッドが一番危険な場面に立たされる。
金か、良心か、仕事か。
逃げることもできるけど、彼はその場で決断を下す。
その選択が、皮肉な形で一つの区切りになる。
この映画のポイントなに?
一本の物語というより、短編四本をつないだ構成。
監督ごとにテンポも笑いの質も違っていて、その差を楽しめる。
同じ主人公が全部を経験することで、不思議と一体感が生まれる。
ティム・ロスの疲れ切った顔が、だんだん愛おしくなってくる。
たぶんこんな映画
まとまった感動を求めるより、勢いで楽しむタイプ。
何が起こるかわからない感じを、そのまま笑って受け取るのが合ってる。
観終わるころには、年越しの夜に働く人にやたら優しくなりたくなる、そんな一本。

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