ブラック・ウィドー

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




ブラック・ウィドー [DVD]
ブラック・ウィドーとは交尾後に雄グモを食い殺す黒グモのことである。若さと美貌を武器に次々と億万長者と結婚しては殺し、財産と共に姿を消す悪女キャサリン(テレサ・ラッセル)。 連続して起こる富豪たちの死亡事件に疑念を抱き、上司の反対を押し切り単独調査を開始した司法省の美人調査官アレックス(デブラ・ウィンガー)。女同...



ブラック・ウィドー
(Black Widow)

作品データ
1987年|アメリカ|サスペンス/スリラー
監督:ボブ・ラフェルソン
出演:デブラ・ウィンガー、テレサ・ラッセル、デニス・ホッパー ほか

金持ちと結婚しては消していく女と、それを追う女の話

富豪の男たちと次々に結婚し、短期間で死別。
そのたびに莫大な遺産を手にして姿を消す謎の美女キャサリン。
彼女を怪しいと睨んだ司法省捜査局の職員アレックスは、
追う側だったはずなのに、いつの間にか罠の中に引きずり込まれていく。
これは男同士の対決じゃなく、女同士が静かに駆け引きする物語。

登場人物

・アレックス・バーンズ
司法省捜査局の女性職員。連続する富豪の死に疑念を抱く。

・キャサリン
美貌を武器に富豪と結婚し、遺産を手に入れてきた女。

・ポール・ナイテン
ハワイのホテル王。キャサリンの次の結婚相手。

・ベン・ダマーズ
キャサリンの元夫の一人。短期間で死亡する。

・ウィリアム・マクローリー
博物館長。キャサリンと結婚後、急死する。

繰り返される結婚と、不自然すぎる死

ニューヨーク、ダラス、シアトル。
各地で富豪の男たちが、若く美しいキャサリンと結婚し、
ほどなくして急死していく。
遺産はすべてキャサリンのものになり、彼女は姿を消す。
偶然にしては出来すぎた流れに、アレックスは強い違和感を覚える。

追う側が、近づきすぎてしまう

調査を進めたアレックスは、キャサリンがハワイに現れたことを突き止める。
身分を隠して接触したアレックスは、
キャサリンと次第に距離を縮め、奇妙な友情のような関係になる。
だがキャサリンは、アレックスが探りを入れていることに気づき、
一歩先を行く罠を仕掛け始める。

仕組まれた殺しと、逆転する立場

キャサリンはポールと結婚し、
同時にアレックスを利用して完璧なアリバイ工作を進める。
やがてポールは急死し、
証拠はすべてアレックスが犯人であるかのように揃えられる。
追っていたはずのアレックスは、追い詰められる側に回ってしまう。

この映画のポイント

・派手なアクションはほとんどない
・会話と視線で進む心理戦
・加害者と捜査官の距離が近すぎる怖さ
・善悪が単純に割り切れない構図

たぶんこんな映画

ドンパチ系のスリラーじゃなく、
じわじわ首を絞められるような感覚が続く。
誰が上で、誰が下なのかが何度も入れ替わって、
最後まで油断できない。
静かだけど、後味はしっかり残る一本。

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