バイオレント・サタデー

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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タイトル
バイオレント・サタデー
(The Osterman Weekend)

作品データ
1983年|アメリカ|スパイ・サスペンス
監督:サム・ペキンパー
出演:ルトガー・ハウアー、デニス・ホッパー、バート・ランカスター ほか

友人を疑えと命じられた男が週末で地獄を見る話

テレビキャスターのジョン・タナーは、CIAから「親友の中にスパイがいる」と告げられ、週末の集まりを舞台にした裏切りの計画に巻き込まれる。疑心暗鬼が仕掛けられた罠の中で、友情も正義もズタズタに壊れていく。

登場人物

・ジョン・タナー
人気テレビキャスター。CIAの要請で、親友たちを疑う役を引き受けてしまう。

・ローレンス・ファセット
CIA局員。冷静に計画を進めているようで、どこか異様な執念を抱えている。

・リチャード・トレメイン
医師。タナーの友人の一人。疑惑の対象。

・バーニー・オスターマン
放送作家。知的で皮肉屋。計画の中心に据えられる男。

・ジョセフ・カードン
証券マン。家庭を持つ普通の男だが、疑惑からは逃れられない。

友情を利用したCIAの計画

CIAは、タナーの友人3人のうち誰かがスパイだと睨み、その中から裏切り者を炙り出そうとする。
条件は、独占インタビュー。タナーは仕事と野心のため、その話に乗ってしまう。

仕掛けられた「安全な週末」

週末、友人たちは妻同伴でタナーの家に集まる。
しかしその家は、隠しカメラと盗聴器だらけ。何気ない会話や視線のズレまで、すべて監視されている。

疑いが人を壊していく

些細な行動が裏切りに見え、冗談が脅しに変わる。
CIAの誘導によって、タナー自身も友人を信じられなくなっていく。監視する側とされる側、その境目は曖昧になっていく。

計画の裏にある個人的な復讐

進行していくうちに、この作戦が国家のためではなく、あるCIA局員の私怨によって歪められていることが明らかになる。
正義の名を借りた復讐が、状況を一気に暴走させる。

崩壊する週末

銃声と流血が、静かな別荘を戦場に変える。
誰が敵で、誰が操られていたのか。真相が見えても、もう元の関係には戻れない。

この映画のポイント

・友情をスパイ作戦に使う残酷さ
・監視社会への強い不信感
・会話劇から一気に暴力へ転ぶ構成
・ペキンパーらしい容赦のなさ

たぶんこんな映画

静かな心理戦だと思っていると、急に血の匂いが濃くなる。
信じること自体が罠になる感覚がずっと続く。
見終わったあと、人を疑う視線がしばらく抜けなくなる一本。

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