アメリカの災難

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




アメリカの災難 [Blu-ray]
【ストーリー】 メル・コプリンは、妻ナンシーと、セクシーな養子縁組カウンセラーのティナとともに、 自分のルーツを探るため、生みの親を捜すアメリカ横断の旅に出る。 行く先々でハプニングに見舞われながら、メルは次第に魅力的なカウンセラーに惹かれていく。 そして妻もまた浮気に走ろうとしているのだった! ...



アメリカの災難
(原題:Flirting with Disaster)

作品データ
1996年|アメリカ|コメディ・ロードムービー
監督:デヴィッド・O・ラッセル
出演:ベン・スティラー、パトリシア・アークエット、ティア・レオーニ、メアリー・タイラー・ムーア ほか

実の親を探しに行ったら、人生ごと迷子になる話

養子として育った男が、「自分は何者か」を知りたくなって実の親探しの旅に出る。
ところが手違い、勘違い、変人だらけの親候補が次々と現れ、旅は収拾がつかない方向へ。
アイデンティティ探しのはずが、気づけば家族も結婚も全部ぐちゃぐちゃになっていく。

登場人物

・メル・コプリン
養子として育った主人公。新米パパで、人生に答えを求め始めている。

・ナンシー・コプリン
メルの妻。出産直後で情緒も体力もギリギリ。

・ティナ・カルプ
養子斡旋協会の職員。仕事はしているが、だいぶ雑。

・パール、エド
メルの養父母。過干渉気味だが、愛情は本物。

・リチャード、メアリー
メルの実の親とされる人物たち。どちらも一筋縄ではいかない。

「本当の親」に会えば、何か分かる気がした

結婚して4か月、子どもも生まれたメルは、ふと自分のルーツが気になり始める。
養子として育った彼は、実の親に会えば自分の輪郭がはっきりすると思い込む。
妻ナンシーと、養子斡旋協会の職員ティナを連れ、親探しの旅に出発する。

最初の時点で、すでに話がズレている

ようやく「母親」に会えたと思ったら、実は別人。
斡旋協会の手違いで、最初から方向を間違えていたことが判明する。
ここから先、旅はずっとこの調子で進んでいく。
期待すればするほど、現実は変な方向へ転がっていく。

出てくる親が、だいたい全員おかしい

次に現れる親候補たちも、全員クセが強い。
理屈っぽい人、感情過多な人、妙に距離が近い人。
しかもその周囲の人間関係まで巻き込んで、事態はどんどん騒がしくなる。
「血のつながり」が何を意味するのか、ますます分からなくなっていく。

旅の終わりで見えてくる、意外と単純な答え

混乱と衝突の連続の中で、メルは少しずつ気づき始める。
自分が探していたものは、過去のどこかにある答えではなかった。
今そばにいる人間との関係こそが、すでに自分の人生を形作っているということに。

この映画のポイント

・家族というテーマをコメディでひっくり返す
・血縁への幻想を次々と裏切る展開
・ロードムービーらしい偶然と脱線
・真面目な悩みを全力で笑いに変える構成

たぶんこんな映画

ずっとバタバタしてて、落ち着く暇がない。
でも笑っているうちに、結構まっとうなことを言われている気がする。
「自分探しって、だいたい迷惑だよね」と思わせてくる、軽やかで皮肉な一本。

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