※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
ドランのキャデラック
(原題:Dolan’s Cadillac)
作品データ
2009年|アメリカ|クライム・サスペンス
監督:ジェフ・ビーズリー
出演:クリスチャン・スレーター、ウェス・ベントリー、エマニュエル・ヴォージア ほか
静かな男が、砂漠でギャングの王様を完全に追い詰める話
妻を殺されたロビンソンが、時間と体力と執念を全部使って復讐の舞台を整えていく。
相手はギャングのボスで、銃も効かない特別仕様のキャデラックに守られている男。
力では勝てない相手を、知恵と準備で逃げ場のない場所に追い込み、砂漠のど真ん中で決着をつける物語。
登場人物
・ロビンソン
妻を殺され、復讐のためだけに生きる男。静かで粘り強い。
・ドラン
ギャングのボス。残忍で用心深く、防弾仕様のキャデラックに乗っている。
・ロビンソンの妻
事件のきっかけとなる存在。彼の行動を突き動かす幻影として現れる。
目撃した代償として奪われた、かけがえのないもの
ロビンソンの妻は、殺人を目撃したという理由だけで、ギャングのボス・ドランに命を奪われる。
突然すべてを失ったロビンソンは、悲しみと怒りを抱えながらも、衝動的な復讐には走らない。
彼は妻の幻影に導かれるように、じっくりと計画を練り始める。
銃では倒せない相手を、どう倒すか考え続ける
ドランは銃弾に強い特別仕様のキャデラックに守られている。
正面からの復讐は不可能だと悟ったロビンソンは、長い時間をかけてドランの行動を監視する。
やがて、人身売買のために砂漠の一本道を定期的に通っていることを突き止める。
その道沿いの道路工事現場で、彼は労働者として働き始める。
灼熱の砂漠で積み上げられていく準備
砂漠の道路工事は過酷で、ロビンソンは何度も倒れそうになる。
それでも彼を支えているのは、復讐への強い思いだけ。
作業を続ける中で、祝日で作業員がいなくなる「労働者の日」に、計画を実行することを決める。
その日に向けて、すべてが少しずつ整っていく。
誰もいない場所で始まる、逃げ場のない復讐
「労働者の日」、ロビンソンは道路標識を入れ替え、ドランのキャデラックを未完成の道へ誘導する。
罠にかかったドランは、車ごと深い穴に落ち、砂漠の中で完全に孤立する。
ロビンソンは通行人を装って希望を与えながら、少しずつ砂で埋めていく。
正体を明かした後は、その様子をネット中継で見せ、キャデラックごと生き埋めにする。
この映画のポイント
・派手さより準備と忍耐に重きを置いた復讐
・砂漠という逃げ場のない舞台
・加害者が徐々に追い詰められていく構図
・静かな怒りが最後まで途切れない流れ
たぶんこんな映画
全体的に淡々としているけど、ずっと緊張が続く感じ。
怒鳴ったり暴れたりしない復讐が、逆に重く響く。
砂漠の静けさと、男の執念がじわじわ染みてくる一本。

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