ザ・コンテンダー

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ザ・コンテンダー
(原題:The Contender)

作品データ
2000年|アメリカ|政治ドラマ
監督:ロッド・ルーリー
出演:ジョアン・アレン、ゲイリー・オールドマン、ジェフ・ブリッジス、クリスチャン・スレーター ほか

女性候補が、沈黙で戦う話

急死した副大統領の後任に指名された女性上院議員が、過去を武器にした攻撃を受けながらも、あえて多くを語らず正面から立ち続ける。勝つための弁明より、守るための覚悟が問われる話。

登場人物

・レイン・ハンソン
副大統領候補に指名された女性上院議員。信念を曲げない姿勢を貫く。

・ジャクソン・エヴァンズ
現職大統領。強い反発を承知でレインを指名する。

・シェリー・ラニヨン
下院司法委員会を牛耳る保守派議員。レインを徹底的に追い詰める。

・議会関係者たち
承認を巡って揺れ動く政治の内側の人々。

突然の空席と、異例の指名

副大統領が急死し、国は混乱の中にあった。大統領エヴァンズは後任として、女性上院議員レイン・ハンソンを指名する。彼女は共和党の名門出身でありながら、民主党に移った経歴を持つ人物。実力は十分だが、その選択は議会内に大きな波紋を広げる。

聴聞会という名の戦場

副大統領就任には議会の承認が必要で、最大の難関は下院司法委員会。そこを仕切るのは、女性に厳しい姿勢で知られるラニヨン議員だった。彼はレインの承認を阻むため、彼女の過去を徹底的に洗い出し、攻撃材料を探し続ける。

過去を突きつけられる

ラニヨンが掴んだのは、レインの大学時代のセックス・スキャンダル。証拠写真まで揃え、聴聞会で彼女を追い詰める準備は万端だった。普通なら弁解や釈明に走りたくなる状況で、レインは別の選択をする。

語らないという選択

レインは、過去について細かく説明することを拒み続ける。それは逃げではなく、自分の尊厳を守るための態度だった。何をしたかではなく、今どんな人物かを見ろという姿勢で、聴聞会に臨み続ける。その沈黙は、次第に周囲の空気を変えていく。

この映画のポイント

派手な陰謀やどんでん返しより、言葉と態度の重さが中心。政治の場で、個人の尊厳がどう扱われるのかを真正面から描いている。攻撃する側と耐える側、その構図がずっと緊張感を保つ。

たぶんこんな映画

静かだけど芯が強い。声を荒げず、理屈を並べず、それでも印象に残る。観終わると、「強さって何だろう」と考えさせられる、落ち着いた余韻の一本。

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