天才作家の妻 40年目の真実

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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天才作家の妻 40年目の真実
(The Wife)

作品データ
2017年|アメリカ|ドラマ
監督:ビョルン・ルンゲ
出演:グレン・クローズ、ジョナサン・プライス、クリスチャン・スレーター ほか

天才作家の裏で、40年間すべてを書いてきた妻の話

“現代文学の巨匠”として称えられる作家ジョゼフがノーベル文学賞を受賞し、
その裏で長年ゴーストライターとして支えてきた妻
ジョーンの本音と決断が一気に表に出てくる話。

授賞式という華やかな舞台をきっかけに、
完璧に見えた夫婦関係が少しずつ、でも確実に崩れていく。

登場人物

・ジョーン
作家の妻。かつては自分も作家を志しており、
結婚後は夫のゴーストライターとして作品を書き続けてきた人物。

・ジョゼフ
“現代文学の巨匠”と呼ばれるアメリカの作家。
ノーベル文学賞を受賞し、世界的な名声を得ている。

・ナサニエル
記者。ジョゼフの経歴に疑いを持ち、
授賞式のために訪れた一家を執拗に追い回す。

栄光の舞台はスウェーデンから始まる

物語は、ジョゼフがノーベル文学賞を授与されることになり、
妻のジョーン、息子とともにストックホルムへ向かうところから始まる。

周囲は称賛と祝福ムード一色。長年支えてきた妻として、ジョーンもその場に立っているが、
どこか距離のある空気をまとっている。

そんな中、記者ナサニエルが現れ、ジョゼフの過去や作品について鋭く切り込んでくる。

記者の追及と、隠されてきた創作の真実

ナサニエルは以前から、ジョゼフの作家としての経歴に違和感を抱いていた。

取材を重ねるうちに明らかになるのは、実はジョーン自身が豊かな文才を持ち、
かつて作家を志していたという事実。

そして結婚後、彼女は夫のゴーストライターとして作品を書き続け、
ジョゼフはその作品で世界的な評価を得ていった。

授賞式が近づくにつれ、この歪んだ関係が少しずつ露わになっていく。

ノーベル文学賞が突きつけた夫婦の結末

名誉の頂点に立ったはずの瞬間、
ジョーンの中で40年間積み重ねてきたものが限界を迎える。

ジョゼフの受賞は、2人の成功の証であると同時に、
これまで隠されてきた真実を否応なく浮かび上がらせる出来事だった。

表向きは完璧だった夫婦関係は、授賞式をきっかけに決定的に崩れていく。

この映画のポイント

物語の中心にあるのは、文学賞や名声そのものよりも、
書くという行為と、その功績が誰のものなのかという一点。

派手な展開は少ないけど、
長年積み重ねた時間が静かに効いてくる構成が印象に残る。

こんな感じの映画

全体的に落ち着いたトーンで進みつつ、
会話や視線のやり取りで関係性が伝わってくる作品。

華やかな舞台と、そこで静かに崩れていく私的な関係の対比が、
じわじわ残るタイプの映画だよ。

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