※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
タイトル
ヘザース/ベロニカの熱い日
(Heathers)
作品データ
1988年|アメリカ|青春・ブラックコメディ
監督:マイケル・レーマン
出演:ウィノナ・ライダー、クリスチャン・スレーター ほか
ハイスクールの鬱憤が、冗談みたいな殺しから暴走していく話
スクールカーストの底で使い走りをさせられていた少女ベロニカが、転校生JDと出会ったことで、抑えていた怒りを一気に噴き出させる話。
「あいつら消えてくれたらいいのに」という軽口が、取り返しのつかない現実に変わり、学校そのものを巻き込んだ異常事態へ転がっていく。
登場人物
・ベロニカ
ヘザースの取り巻きとして生きる優等生。内心ではハイスクール生活に強い嫌気を感じている。
・JD
転校してきた謎めいた少年。皮肉と攻撃性を併せ持ち、常識の外側で行動する。
・ヘザース
同じ名前を持つ女子三人組。学校の中心に立ち、周囲を支配している存在。
うんざりする日常と、危険な出会い
ベロニカは、ヘザースにこき使われ、チアリーダーやフットボール部員が威張り散らすハイスクールの空気に完全に疲れ切っている。言いたいことも言えず、笑顔の仮面を被る毎日。
そんな中、転校生JDが現れる。彼はフットボール部員にも一歩も引かず、不敵な態度を崩さない。その姿に、ベロニカは今まで感じたことのない解放感を覚える。
冗談の一言が、一線を越える
ベロニカは思わず「ヘザースなんか殺してやりたい」と本音をこぼす。JDはそれを軽く受け取り、「じゃあ殺しちゃえば?」と返す。そのやり取りは、冗談の延長線にあるように見えた。
しかしある夜、パーティでフットボール部員2人に関する悪質な噂を流されたことで、事態は急変する。ベロニカとJDは報復を決意し、おもちゃの銃で脅す計画を立てるが、JDの銃は本物だった。
殺しが日常を塗り替えていく
ハイスクールの権力者だった2人は、あっけなく命を落とす。ベロニカは動揺するが、JDは一切ためらわない。事件は事故や美談として処理され、学校は奇妙な空気に包まれていく。
JDは次の行動へと進み、ベロニカは彼の考えについていけなくなっていく。最初は鬱憤晴らしだったはずの行為は、いつの間にか制御不能な暴力へ変わり、ハイスクール全体を巻き込む騒動へ発展していく。
こんな感じの映画
毒が強くてテンポも速い。笑っていいのか迷う場面が続くけど、その違和感ごと突っ走る感じ。
80年代の青春映画を、真横からぶん殴ったような空気が最後まで残る一本。

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