※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
カントリー・ストロング
(Country Strong)
作品データ
2010年|アメリカ|ドラマ
監督:シェナ・フェステ
出演:グウィネス・パルトロー、ティム・マグロウ、ギャレット・ヘドランド、レイトン・ミースター ほか
立て直したい歌姫と、巻き込まれる人たちが全部本音をぶつける話
精神的に不安定なカントリー・スター、ケリーの復帰ツアーを軸に、恋愛、野心、依存、音楽が絡み合っていく。
支える人、信じる人、惹かれる人、それぞれの思惑が同じツアーに乗っかって、だんだん歯車がズレていく。
歌が鳴っている間だけは成立している関係が、舞台裏で静かに崩れていく。
物語の主要人物
・ケリー・カンター(グウィネス・パルトロー)
精神的に不安定なカントリー・スター。復帰ツアーに挑む
・ジェームズ・カンター(ティム・マグロウ)
ケリーの夫でプロデューサー。復活を信じてツアーを主導する
・ボウ・ハットン(ギャレット・ヘドランド)
リハビリ施設で働くミュージシャン。ケリーと親密になる
・チャイルズ・スタントン(レイトン・ミースター)
歌手を目指す女性。前座としてツアーに関わる
リハビリ施設から始まる復帰計画
アルコール依存症のリハビリ施設で、ケリーはボウと一緒に歌っている。
ケリーはボウに強く惹かれており、夫のジェームズとの関係はすでに歪んでいる。
イメージ回復のため、ジェームズはケリーを予定より早く退院させ、短期ツアーを決行する。
ケリーは条件としてボウを前座に入れるよう求める。
前座を巡る対立と、音楽の力
一方ジェームズは、別の前座候補としてチャイルズに目をつけていた。
ナッシュビルのライヴハウスで、ボウはチャイルズを挑発し、彼女は舞台で歌えなくなる。
そこにボウが飛び入りで歌い、二人で歌うことで場は持ち直す。
この出来事をきっかけに、ボウとチャイルズの距離は少しずつ縮まっていく。
ツアーの進行と、崩れていく均衡
ツアーが始まると、ケリーの精神状態は安定しない。
過去の出来事を思い出させる出来事が重なり、飲酒と不安定さが再燃する。
ボウはケリーを心配し、ジェームズは舞台に立たせ続けようとする。
その間に、ボウとチャイルズは音楽を通して結びつきを深めていく。
最後のステージと、それぞれの選択
ある公演で、しらふのケリーは完全なパフォーマンスを見せる。
周囲は明るい未来を語り始めるが、その夜、ケリーは命を絶つ。
彼女は遺書で、ボウに「愛を選ぶこと」を託す。
ボウはツアーを離れ、別の道を選ぶ。
この映画のポイント
・音楽と私生活が切り離せない世界
・復活を信じる人と、現実を見る人の温度差
・前座という立場から見える主役の脆さ
・カントリー音楽が感情を代弁する構成
・成功と幸福が必ずしも一致しない描き方
たぶんこんな映画
華やかなステージと、舞台裏の静かな疲弊がずっと並走してる。
誰かを支えることと、見守ることの境目が分からなくなっていく感じ。
歌は強くて、人は弱い。
そのズレを、最後まで音楽で引っ張っていく映画。

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