※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
愛しのローズマリー
(原題:Shallow Hal)
作品データ
2001年|アメリカ|ロマンティック・コメディ
監督:ファレリー兄弟
出演:ジャック・ブラック、グウィネス・パルトロー ほか
外見しか見てなかった男が、心しか見えなくなる話
主人公ハルは、外見の美しさだけを基準に恋愛してきた男。
ところが、偶然かけられた催眠術の影響で「内面が美しい人ほど、美しく見える」状態になる。
その結果、彼は街で見かけたローズマリーに一目ぼれ。
ただし周囲から見ると、彼女は体重100キロを超える巨体だった。
ハルの見ている世界と、他人が見ている世界がズレたまま物語は進んでいく。
物語の主要人物
・ハル・ラーソン(ジャック・ブラック)
外見重視で恋愛してきた主人公
・ローズマリー・シャナハン(グウィネス・パルトロー)
ハルが恋に落ちる女性
・マウリシオ・ウィルソン(ジェイソン・アレクサンダー)
ハルの友人で、現実的な視点を持つ存在
・ウォルト(レネ・カービー)
ハルの身近にいる人物
父親の言葉が縛り続けたハルの恋愛観
ハルは幼い頃、父親から「外見の良い女性を選べ」という言葉を遺言のように受け取って育った。
それがそのまま価値観になり、大人になってからも中身より見た目を優先する生き方をしている。
女性を見ているようで、実は条件しか見ていない。
そんな彼の日常は、あるエレベーターの出来事で一気に変わる。
催眠術で世界が反転する瞬間
エレベーターで偶然居合わせた大物カウンセラーから、ハルは催眠術をかけられる。
その結果、内面の美しさが外見として見えるようになる。
直後に出会ったローズマリーは、ハルの目には魅力的な女性として映る。
周囲の反応とのズレに違和感はあるものの、ハルは彼女に本気で惹かれていく。
見えているものが違う恋の行方
ハルはローズマリーと楽しい時間を重ねていくが、友人マウリシオは強い戸惑いを抱く。
ハルが見ているローズマリーと、他人が見ている彼女はまったく違うからだ。
やがて催眠術の効果には期限があることが分かり、ハルは現実と向き合うことになる。
自分は彼女の何を好きになったのか。
その答えが、物語の最後でハル自身に突きつけられる。
この映画のポイント
・見た目と中身のズレを、視覚的に分かりやすく描いている
・コメディとして進みながら、価値観の話を自然に混ぜてくる構成
・主人公の視点と周囲の視点の差が、そのまま笑いと物語になる
・恋愛だけでなく、人をどう見ているかというテーマが一貫している
たぶんこんな映画
下品めな笑いもありつつ、根っこはかなり真面目。
軽いノリで始まるけど、「人を見るってどういうことだろう」と考えさせる場面が残る。
ラブコメとして観てもいいし、価値観のズレを楽しむ話として眺めてもいい。
気楽に観て、あとからちょっとだけ引っかかる、そんなタイプの一本。

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