※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
ペイ・フォワード 可能の王国
(Pay It Forward)
作品データ
2000年|アメリカ合衆国|ドラマ
監督:ミミ・レダー
出演:ハーレイ・ジョエル・オスメント、ケヴィン・スペイシー、ヘレン・ハント、ジェイ・モーア ほか
善意を3人に回したら世界が思わぬ方向に動き出す話
中学生の少年が授業の課題として考えた小さなアイデアが、気付かないところで人から人へ広がっていく。うまくいってない家庭や大人たちの問題を抱えながら、それでも「できること」を続けた結果、世界のどこかが確かに動いていく。
物語の主要人物
・トレバー・マッキニー(ハーレイ・ジョエル・オスメント)
中学1年生。善意を他人へ回す案を思いつき実行する。
・ユージーン・シモネット(ケヴィン・スペイシー)
社会科教師。世界を変える課題を出す。
・アーリーン・マッキニー(ヘレン・ハント)
トレバーの母。アルコール依存を抱えながら息子を育てている。
・クリス・チャンドラー(ジェイ・モーア)
記者。善意の連鎖を追い始める。
課題は「自分の手で世界を変える方法」
ラスベガスで母と暮らすトレバーは、新学期の社会科の授業でシモネット先生から問いを投げかけられる。
「もし自分で世界を変えるとしたら、何をする?」
そこで彼が考えたのが、受けた親切をその人に返すのではなく、別の3人に渡す「ペイ・フォワード」だった。
うまくいかない実践と見えない広がり
トレバーは実際に行動を始め、困っている大人や周囲の人に手を差し伸べるが、思うような結果は出ない。
失敗だったのかもしれないと感じる一方で、彼の知らない場所では、受け取った善意がさらに別の誰かへ渡っていた。
記者のクリスは、その不思議な連鎖を追い、少しずつ元をたどっていく。
悲しみの先で残ったもの
家庭の問題、過去の傷、向き合えなかった大人たちの弱さが次々と表に出る中で、トレバーの行動は大きな出来事へとつながっていく。
すべてが理想通りにはいかないけれど、確かに何かは残り、人の選択を変えていく。
物語は、善意のバトンが完全には消えないことを示して終わる。
この映画のポイント
子どもの発想が大人の世界に影響していく構図。
善意は見返りを求めないからこそ、予測不能な形で広がる。
社会問題や家庭のしんどさも正面から描かれている。
原作はペイ・フォワード。
たぶんこんな映画
感動させに来るというより、問いを残してくる感じ。
観終わったあと、ちょっとした行動を思い出すタイプ。
大きなヒーローはいないけど、日常の中に続きがある一本。

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