※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
ヤギと男と男と壁と
(The Men Who Stare at Goats)
作品データ
2009年|アメリカ|コメディ
監督:グラント・ヘスロヴ
出演:ジョージ・クルーニー、ユアン・マクレガー、ジェフ・ブリッジス、ケヴィン・スペイシー ほか
超能力を本気で信じた軍隊に巻き込まれていく話
人生に迷った新聞記者が、見つめるだけでヤギを殺せると信じている元兵士と出会い、実在したという米軍の謎すぎる実験部隊の話にどんどん引きずり込まれていく話。戦争映画っぽい場所で、ずっとズレたことが起き続ける。
主要人物
・リン・キャシディ(ジョージ・クルーニー)
元米軍兵士。超能力部隊「新地球軍」に所属していたと語る男。
・ボブ・ウィルトン(ユアン・マクレガー)
フリーの新聞記者。私生活が破綻し、戦地取材に向かう。
・ビル・ジャンゴ(ジェフ・ブリッジス)
新地球軍を立ち上げた中心人物。独自の思想を持つ。
・ラリー・フーパー(ケヴィン・スペイシー)
新地球軍に関わった軍人。やがて方向性を大きく変える。
ヤギを見つめて殺す男の噂
新聞記者のボブは、ある取材で「見つめるだけでヤギを殺せる超能力者」の話を聞かされる。
あまりに馬鹿げた話に呆れつつも、仕事として受け流していたが、私生活では妻の浮気が発覚し結婚生活は崩壊。
人生に行き詰まったボブは、勢いでイラク戦争の取材に向かう。
戦地で出会った本物かどうか分からない男
現地でまともな取材もできずにいたボブは、偶然リン・キャシディという男と出会う。
彼こそが、あの「ヤギを見つめる男」だと名乗る人物だった。
リンは、自分がかつて米軍の極秘部隊「新地球軍」に所属していたと語り始める。
ボブは半信半疑ながらも、リンに同行することになる。
超能力部隊「新地球軍」の正体
リンの回想によって語られる新地球軍は、超能力やニューエイジ思想を本気で軍事利用しようとしていた部隊だった。
兵士は心を澄まし、壁をすり抜け、敵を見つめ、武器を使わずに勝利する。
理想に満ちた計画は、やがて歪み、内部対立や暴走を生んでいく。
現在のリンの任務もまた、その後始末のようなものだった。
この映画のポイント
実話ベースなのに、信じがたい話ばかりが淡々と積み重なるところ。
軍事、戦争、超能力、自己啓発が全部ごちゃ混ぜになっている。
真面目に語られているのに、どこまで本気なのか分からない違和感がずっと続く。
たぶんこんな映画
戦争映画っぽい舞台だけど、緊張感は変な方向に抜けている。
笑っていいのか困る場面が多く、気づくと価値観が揺さぶられている。
現実と妄想の境目があいまいなまま、ふわっと終わる不思議な空気の映画。

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