※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。

メン・イン・キャット
(Nine Lives)
作品データ
2016年|フランス・中国|コメディ
監督:バリー・ソネンフェルド
出演:ケヴィン・スペイシー、ジェニファー・ガーナー、クリストファー・ウォーケン ほか
仕事人間が猫になって人生をやり直す話
仕事しか見てこなかった大企業の社長が、事故をきっかけに猫の体に入ってしまい、家族と会社の両方を失いかけながら、自分の生き方を見つめ直していく話。気づいた時には、もう人間の立場から指示を出せない。
主要人物
・トム・ブランド(ケヴィン・スペイシー)
大企業の社長。仕事最優先で家庭を顧みないが、事故により猫の姿になる。
・ララ・ブランド(ジェニファー・ガーナー)
トムの妻。家庭を支えながら、夫との距離に悩んでいる。
・レベッカ・ブランド(マリーナ・ワイスマン)
トムの娘。誕生日に猫を欲しがったことが物語のきっかけになる。
・フェリックス・パーキンス(クリストファー・ウォーケン)
ペットショップの店主。どこか意味深な言動をする人物。
・イアン・コックス(マーク・コンスエロス)
トムの部下。社内で別の動きを見せ始める存在。
家族を後回しにしてきた完璧社長の日常
トム・ブランドは、仕事一筋で成功してきた大企業の社長。
家庭よりも会議、家族よりも業績。
娘レベッカの誕生日が近いことを妻ララに指摘されても、最初はまともに向き合おうとしない。
だが、レベッカが欲しがったのは「猫」。
猫嫌いのトムは回避策を探るものの、結局ペットショップで一匹の猫を購入することになる。
雷と転落、そして猫の中の社長
購入した猫を連れて建設中のビルへ向かったトムは、荒天の中で部下と口論になり、その最中に落雷事故に遭う。
トムはビルから転落し、意識不明の重体に。
一方、猫は無事で家族の元へ。
しかしそこで明らかになるのは、トムの意識が猫の体に入ってしまったという事実。
猫になったトムは、家族に自分の正体を伝えられず、猫らしからぬ行動を連発する。
猫目線で見えてくる家庭と会社の崩壊
猫として家に戻ったトムは、これまで見てこなかった家族の日常を間近で見ることになる。
同時に、会社ではトムの不在をきっかけに、部下たちの乗っ取り計画が進行していた。
人間だった頃のように指示も命令もできない中で、トムは猫の体のまま、家族と会社の両方を守ろうとする。
この状況が、彼にこれまでの生き方を強制的に振り返らせていく。
この映画のポイント
中身は入れ替わりコメディだけど、軸はかなりシンプル。
「仕事だけしてきた人が、家族を失いかけて初めて気づく」という構造が、猫という存在を通して描かれる。
猫視点のドタバタと、家庭ドラマが並行して進むのが特徴。
たぶんこんな映画
全体的に軽めで、テンポよく進む。
猫の動きに笑いつつ、家族との距離感について考える時間もある。
深刻になりすぎず、ファンタジー設定に身を任せて観られる、ゆるい空気の映画。

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