※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
タイムトラベラー きのうから来た恋人
(Blast from the Past)
作品データ
1999年|アメリカ|ラブコメディ
監督:ヒュー・ウィルソン
出演:ブレンダン・フレイザー、アリシア・シルヴァーストーン、クリストファー・ウォーケン ほか
シェルター育ちの紳士が、1990年代で恋を学ぶ話
核戦争を信じて地下で育った男が、35年ぶりに外の世界へ出る。礼儀正しすぎて時代感覚はズレまくり、でも中身はとにかく誠実。1997年のロサンゼルスで、初めての海、初めての雨、そして初めての恋に出会い、少しずつ世界と噛み合っていくまでを描く。
物語の主要人物
・アダム・ウェバー(ブレンダン・フレイザー)
核シェルターで育った35歳の紳士
・イヴ・ヴァスティコフ(アリシア・シルヴァーストーン)
アダムを助けたショップ店員
・カルヴィン・ウェバー(クリストファー・ウォーケン)
勘違いで核シェルター生活を始めた発明家の父
・ヘレン・ウェバー(シシー・スペイセク)
アダムの母で、地下生活にも順応している
・トロイ(デイヴ・フォーリー)
イヴのルームメイトで、恋の相談役
勘違いから始まった、35年の地下生活
1962年、発明家カルヴィンは核戦争が始まったと勘違いし、臨月の妻とともに核シェルターに閉じこもる。直後に生まれたアダムは、外の世界を知らないまま、1950年代のドラマを見て育ち、完璧な紳士として成長していく。
初めての外出と、カルチャーショック
1997年、自動ロックが解除され、ついに外へ出られるようになる。しかし父カルヴィンは怖くなって引き返し、代わりにアダムが生活物資の調達と結婚相手探しのため地上へ。海や雨に感動し、何もかもに礼儀正しく対応するアダムは、完全に浮いていた。
今どき女子イヴとの出会い
野球カードを売ろうとして騙されかけたアダムを助けたのが、ショップ店員のイヴ。食前に祈りを捧げ、「お嬢さん」としか呼ばず、些細なことで大はしゃぎするアダムに、イヴは戸惑いながらも少しずつ惹かれていく。
恋と世界を同時に覚えていく
価値観もテンポも違う二人だが、アダムの真っ直ぐさは周囲の人たちにも影響を与えていく。イヴはルームメイトの助言もあって、自分が本当に大切にしたいものに気づいていく。アダムもまた、外の世界で生きる意味を学んでいく。
この映画のポイント
・時代ズレが生むコメディの連続
・誠実さが武器になる主人公像
・90年代ロサンゼルスとの対比
・家族と恋の両方を描く構成
たぶんこんな映画
派手な展開は少なめだけど、ずっと気持ちがいい。皮肉も毒もあるはずの時代に、真っ直ぐすぎる人が来るとどうなるか、その答えを軽やかに見せてくれる。観終わる頃には、ちょっとだけ丁寧に生きたくなるタイプの一本。

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