※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
JFK
(JFK)
作品データ
1991年|アメリカ|歴史ミステリー
監督:オリバー・ストーン
出演:ケビン・コスナー、トミー・リー・ジョーンズ、ゲイリー・オールドマン、ジョー・ペシ ほか
地方検事が国家そのものにケンカを売りに行く話
ケネディ大統領暗殺は本当に単独犯だったのか。ニューオーリンズの地方検事ジム・ギャリソンが、公式見解に疑問を持ち、圧力まみれの中で真相に迫っていく。勝ち負けよりも、「納得できない」を手放さなかった男の執念が、3時間以上ひたすら積み重なっていく。
物語の主要人物
- ジム・ギャリソン(ケビン・コスナー)
ニューオーリンズ地方検事で、暗殺事件を再捜査する人物 - クレイ・ショー(トミー・リー・ジョーンズ)
ケネディ暗殺の共謀で起訴される実業家 - デイヴィッド・フェリー(ジョー・ペシ)
捜査線上に浮かぶ謎の人物 - X(ドナルド・サザーランド)
ワシントンでギャリソンに情報を与える高官 - リズ・ギャリソン(シシー・スペイセク)
捜査に没頭する夫を支える妻
公式発表に違和感を覚えるところから
1963年、ケネディ大統領暗殺事件はリー・ハーヴェイ・オズワルド単独犯と結論づけられる。数年後、地方検事のギャリソンはウォーレン報告書を読み返し、細かい点に引っかかりを覚える。証言の食い違い、物理的に無理のある銃撃、やたらと早い幕引き。気づけば彼は、事件をもう一度洗い直し始めていた。
証言を集めるほど増えていく矛盾
ギャリソンのチームは、オズワルドやフェリーと関わった人々、暗殺当日の目撃者を次々に調べていく。「グラシー・ノウルからの発砲を見た」という証言や、後から書き換えられた証言記録も出てくる。さらに、射撃実験の結果から、単独犯では説明がつかない可能性が浮上する一方、証人の死や脅迫も相次ぎ、空気はどんどん重くなっていく。
国家規模の話にまで膨らむ疑い
捜査の途中、ギャリソンはワシントンで「X」と名乗る人物と会う。そこで語られるのは、CIA、軍産複合体、マフィア、政治中枢といった巨大な存在の影。暗殺は偶然ではなく、ケネディの政策を止めるための行動だったのではないか、という筋書きが示される。話は一気に、地方検事の手に負える規模を超えていく。
裁判という形でぶつける最終局面
ギャリソンはクレイ・ショーを共謀罪で起訴し、法廷で「一発の銃弾説」を否定するシナリオを提示する。陪審は短時間の評議の末、無罪判決を下す。裁判には敗れるが、ギャリソンは自分が疑問を投げかけたこと自体に意味を見出し、家族との関係も修復されていく。
この映画のポイント
・実在の事件をベースに、独自の視点で再構築
・編集と音楽で一気に畳みかける構成
・真相より「疑い続ける姿勢」を前面に出している
・3時間超えでも情報量で押し切る力技
たぶんこんな映画
観てるとだんだん頭が追いつかなくなるけど、止まらない。答えをもらう映画というより、「本当にそれで終わりでいいの?」と投げられ続ける感じ。歴史の教科書じゃなく、疑問そのものを体験する時間が続く一本。

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