クリミナル 2人の記憶を持つ男

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クリミナル2人の記憶を持つ男
CIAロンドン支局のエージェント、ビル(ライアン・レイノルズ)が重大な極秘任務の最中に死亡した。 彼は米軍の核ミサイルさえも遠隔操作可能な恐るべきプログラムを開発した謎のハッカー、ダッチマン(マイケル・ピット)の居場所を知る唯一の人物だった。 巨大なテロを阻止するためにダッチマンを捜し出す最後の手...



クリミナル 2人の記憶を持つ男
(Criminal)

2016年|アメリカ・イギリス|スパイ・アクション
監督:アリエル・ヴロメン
出演:ケヴィン・コスナー、ゲイリー・オールドマン、トミー・リー・ジョーンズ、ガル・ガドット ほか

極悪犯の頭に善良なエージェントの記憶を突っ込んだ話

CIAエージェントの記憶を、死刑囚の脳に移植するという無茶な作戦。凶悪犯ジェリコは、自分でも理解できない感情と記憶に振り回されながら、世界を救う任務に放り込まれる。制限時間は48時間。人格も立場もぐちゃぐちゃなまま、走り続けるしかない。

物語の主要人物

・ジェリコ・スチュワート(ケヴィン・コスナー)
 記憶移植を受けた死刑囚

・クウェイカー・ウェルズ(ゲイリー・オールドマン)
 CIA職員でビルの上司

・フランクス(トミー・リー・ジョーンズ)
 記憶移植手術を担当する医師

・ジル・ポープ(ガル・ガドット)
 ビルの妻

・ビル・ポープ(ライアン・レイノルズ)
 死亡したCIAエージェント

・ヤン・ストローク/ダッチマン(マイケル・ピット)
 核ミサイル制御システムを作った天才ハッカー

任務失敗と、あり得ない代替案

ロンドンで任務中だったCIAエージェントのビルは、ダッチマンの居場所を知る唯一の人物だったが、作戦中に命を落とす。世界を脅かす核ミサイル制御技術を止めるため、CIAは追い詰められた末に禁断の手段を選ぶ。ビルの記憶を他人に移植し、その人物に続きをやらせるという計画だった。

選ばれたのは、最悪の人間

移植先に選ばれたのは、共感能力が欠如した極悪犯ジェリコ。死刑囚である彼は、記憶移植手術によってビルの知識や感情を脳内に流し込まれる。手術後、ジェリコは暴力的な衝動と、ビルの家族への思いが同時に湧き上がり、自分でも制御できなくなっていく。

2つの人格がぶつかり合う48時間

ジェリコはCIAに利用されながら、ダッチマンを探し出すためロンドンを駆け回る。記憶が消えるまでの制限時間は48時間。途中でビルの妻ジルや娘と接触し、任務としてでは説明できない感情が芽生えていく。一方で、ジェリコ本来の残忍さも消えることはなく、行動は常に危険と隣り合わせになる。

任務の終着点と、残された選択

ダッチマンとテロ組織の正体に辿り着いたジェリコは、ビルの記憶に導かれる形で最終局面へ突入する。任務を果たせば自分は用済みになると分かっていながらも、彼は行動を止めない。最後に残るのは、世界を救った男としての記憶なのか、元の凶悪犯としての自分なのか、その曖昧な境界線だけだった。

この映画のポイント

・人格移植というSF寄りの設定
・暴力と感情が同時に暴走する主人公
・スパイ映画なのに家族ドラマ要素が強め
・CIAの非情さが前面に出る構図
・ケヴィン・コスナーの抑えた演技

たぶんこんな映画

派手なガジェットよりも、人間の中身が壊れていく過程が見どころ。スパイ映画っぽく始まるけど、だんだん「この人、どこに着地するんだろう…」って気持ちで見続けることになる。爽快感より、後味がちょっと重めに残るタイプの一本。

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