ロビン・フッド

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ロビン・フッド
(Robin Hood)

作品データ
2010年|アメリカ/イギリス|歴史アクション・アドベンチャー
監督:リドリー・スコット
出演:ラッセル・クロウ, ケイト・ブランシェット, ウィリアム・ハート, オスカー・アイザック ほか

無法者になる前の男が、国のかたちに関わってしまう話

伝説の義賊が生まれる前。
ロビンはまだ名もなき弓兵で、戦争に疲れた一兵卒にすぎない。
偶然と嘘と成り行きで貴族の身分を名乗り、国の分岐点に立たされる。
森に逃げ込む前の、かなり政治寄りなロビン・フッドの物語。

物語の主要人物

  • ロビン・ロングストライド(ラッセル・クロウ)
     十字軍帰りの弓兵。成り行きでロクスリー家の名を継ぐ
  • マリアン・ロクスリー(ケイト・ブランシェット)
     ロクスリー家の未亡人。土地と民を守ろうとする
  • ウィリアム・マーシャル(ウィリアム・ハート)
     王に仕える老臣。国の均衡を考える人物
  • ジョン王(オスカー・アイザック)
     新たに即位した王。不安定で猜疑心が強い

王の死から始まる、身分を偽った帰還

1199年、フランスでの戦争。
ロビンはリチャード獅子心王の死をきっかけに、仲間と共に戦場を離脱する。
道中で殺された騎士ロクスリー卿の剣を託され、彼になりすまして帰国することになる。

この選択が、ただ生き延びるための嘘から、もっと大きな話へと広がっていく。

ノッティンガムで始まる、土地と民の話

ロクスリー家の領地ノッティンガムで、ロビンは老いた父ウォルターとマリアンに出会う。
領地を守るため、ロビンは「息子」として振る舞い続けることになる。

一方、王の代理として税を取り立てるゴドフリーの横暴が、各地の不満を煽る。
ロビンは次第に、個人の問題ではなく、国の仕組みそのものに関わっていく。

王と男爵、そして権利章典

北部の男爵たちが蜂起し、内戦の気配が濃くなる中、
ロビンは「すべてのイングランド人の権利」を掲げ、王に妥協を迫る。

フランスの侵攻という外敵を前に、王は一度はこれを受け入れる。
このあたりは、ロビン・フッドというより、ほぼ建国前夜の政治劇。

浜辺の戦いと、伝説への一歩

フランス軍が上陸し、決戦が始まる。
ロビンは即席でまとめ上げた軍を率い、ゴドフリーと対峙する。

勝利のあと、王は約束を破り、ロビンを無法者として追放する。
ここでようやく、物語は「森へ逃げる男」の形になる。

この映画のポイント

・義賊になる前段階を丁寧に描いている
・伝説より歴史寄りのトーン
・戦争映画と政治劇の中間みたいな構成
・ロマンよりも制度と現実が前に出る

たぶんこんな映画

爽快な義賊ものを期待すると、少し渋い。
剣と弓より、会議と交渉の比重が高め。
ロビン・フッドの「0話」みたいな感覚。
伝説が始まる直前の、地ならしを眺める映画。

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