フロム・ダスク・ティル・ドーン

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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フロム・ダスク・ティル・ドーン
(From Dusk Till Dawn)


作品データ

1996年|アメリカ|クライム/ホラー
監督:ロバート・ロドリゲス
出演:ジョージ・クルーニー、クエンティン・タランティーノ、ハーヴェイ・カイテル、ジュリエット・ルイス ほか


夜が更けたら、ジャンルがひっくり返る

銀行強盗の逃走劇かと思って観ていたら、途中から空気がまるごと変わる。
さっきまでの会話劇やロードムービー感が、いつの間にか別の映画みたいになっていく感じ。
「このまま進むんだろうな」と思っていた道が、夜になった瞬間に分岐して、気づいたらとんでもない場所に連れていかれる、そんな入り口。

ざっくり言うと、兄弟と一家が夜を越える話

銀行強盗をした兄弟が、メキシコへ逃げるために一家を人質にして国境を目指す。
途中で立ち寄ったのが、夜だけ営業している怪しげなバー。
そこで一晩をやり過ごすつもりが、店の正体が明らかになった瞬間、状況が一変。
逃げる話だったはずが、生き延びる話へと切り替わっていく。

前半はロードムービーっぽい空気

序盤はわりと静かで、会話が多め。
兄弟の性格の違いや、一家それぞれの立場が、淡々と描かれていく。
犯罪映画っぽさもありつつ、緊張感はあるけど、まだ「普通の映画」の範囲に収まっている感じ。

バーに入ってから、別のスイッチが入る

例のバーに足を踏み入れたあたりから、違和感が少しずつ増えていく。
音楽、客層、スタッフの雰囲気。
どれも説明されすぎないまま積み重なって、ある瞬間で一気にひっくり返る。
ここから先は、さっきまでのジャンルを前提に考えると、置いていかれるかもしれない。

生き残るための即席チーム

状況が変わったあと、敵味方の区別が急にどうでもよくなっていく。
さっきまで対立していた人たちが、とりあえず同じ側に立たざるを得なくなる感じ。
即席の作戦、行き当たりばったりの判断、その場しのぎの連続。
計画通りに進まない夜が、ずっと続く。

ラストは、朝になってやっと見える景色

夜が終わり、朝になって初めて分かることがある。
あの場所が何だったのか、何が起きていたのか。
説明されすぎないまま、風景だけで「ああ、そういうことかもな」と思わされる終わり方。
全部が解決した感じではないけど、夜は確かに越えた、そんな余韻。

たぶんこんな映画

前半と後半で、同じ作品とは思えないくらい顔つきが変わる。
ジャンルが切り替わる瞬間を楽しむというより、「切り替わってしまった世界に放り込まれる」感覚に近いかも。
理屈より勢い、整合性よりノリ。
夜のテンションのまま最後まで走り切るタイプの一本、そんな印象が残りやすい。

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