※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
ロスト・シティZ 失われた黄金都市
(The Lost City of Z)
作品データ
2016年|アメリカ|冒険・ドラマ
監督:ジェームズ・グレイ
出演:チャーリー・ハナム, ロバート・パティンソン, シエナ・ミラー, トム・ホランド ほか
人生を丸ごとジャングルに捧げた男が、Zを追い続ける話
イギリス軍人パーシー・フォーセットは、南米アマゾン奥地に存在するとされる失われた都市「Z」に取り憑かれていく。探検、帰還、再出発を繰り返すうちに、名誉も家庭も戦争もすべてがその探求に巻き込まれていく。これは冒険の成功談というより、信じたものに人生を預け切った人の長い時間の話。
ざっくり時系列
軍人として評価されない日々
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王立地理学会の依頼で南米へ
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アマゾンで遺物を発見
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失われた都市の存在を確信
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帰国し、再探検を計画
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過酷な遠征で仲間と衝突
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第一次世界大戦に出征
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戦後、再びZを目指す
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息子と共に最後の旅へ
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姿を消す
物語の主要人物
・パーシー・フォーセット(チャーリー・ハナム)
イギリス人探検家。失われた都市の存在を信じ続ける
・ヘンリー・コスティン(ロバート・パティンソン)
フォーセットの仲間。アマゾンに詳しい探検家
・ニーナ・フォーセット(シエナ・ミラー)
フォーセットの妻。知的で、夫の探究を支え続ける
・ジャック・フォーセット(トム・ホランド)
フォーセットの息子。父と共に最後の探検に向かう
名誉を求めて南米へ向かう
物語は1900年代初頭のイギリスから始まる。軍人として正当に評価されないフォーセットは、王立地理学会の依頼で南米の国境測量へ向かう。ジャングルは想像以上に過酷だが、そこで彼は高度な文明の痕跡に出会い、伝説とされてきた都市の存在を本気で信じるようになる。
探検は終わっても、確信は消えない
帰国後、フォーセットは英雄のように迎えられるが、彼の頭の中はすでに次の探検に向いている。再びアマゾンへ入り、仲間と衝突し、撤退を余儀なくされても、Zの存在への確信は強まるばかり。家庭では父として、社会では異端として、立場はどんどん複雑になっていく。
最後の旅は、父と息子で
戦争を経て時代が変わっても、フォーセットは探検をやめない。晩年、彼は息子ジャックと共に、最小限の装備で再びアマゾンへ向かう。彼らは原住民の世界に迎え入れられ、やがて人知れず姿を消す。残された人々は、彼が何を見たのかを知ることはできない。
この映画のポイント
・冒険映画なのにテンポはかなり静か
・ジャングルが敵でも舞台でもなく、運命みたいに描かれる
・探検と家庭が同じ重さで扱われる構成
・ロマンと執念の境目が曖昧
たぶんこんな映画
派手な発見より、長い年月の積み重ねが中心。前に進んでいるようで、同じ場所をぐるぐる回っている感覚がある。見終わると、何かを信じ続けるってどういうことだろう、と静かに考えさせられる一本。

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