ヘイル、シーザー!|ざっくり時系列

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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ヘイル、シーザー!
(Hail, Caesar!)

作品データ
2016年|アメリカ・イギリス|コメディ・ミステリー
監督:ジョエル・コーエン,イーサン・コーエン
出演:ジョシュ・ブローリン, ジョージ・クルーニー, オールデン・エアエンライク, レイフ・ファインズ, ジョナ・ヒル, スカーレット・ヨハンソン, フランシス・マクドーマンド, ティルダ・スウィントン, チャニング・テイタム ほか

ハリウッドの裏方が、誘拐事件とスキャンダルを全部もみ消す話

1951年のハリウッド。スタジオのフィクサー、エディ・マニックスは今日も大忙し。
妊娠した女優の火消し、ゴシップ記者の対策、スターの面倒、全部まとめて面倒みる。
そんな中、聖書スペクタクル映画の主演スターが突然いなくなる。
しかも相手は、共産主義脚本家集団みたいな連中。
エディは身代金を用意しつつ、事件の裏を探って、何事もなかった顔で撮影を回そうとする。

ざっくり時系列

エディがスタジオの火消し役として働いている

女優ディーアナの妊娠を隠す段取りを組む

新作『ヘイル、シーザー!』の主演ベアードが誘拐される

共産主義脚本家集団が身代金10万ドルを要求する

エディが資金を調達して事件を内密に処理しようとする

歌うカウボーイ俳優ホビーが別作品で大苦戦する

ホビーが身代金のブリーフケースの手がかりを拾う

誘拐の拠点に辿り着き、ベアードが戻る

ベアードが共産主義にかぶれて戻ってきて説教し始める

エディがぶん殴って現実に引き戻し、映画を完成させる

エディは転職をやめ、スタジオに残る決断をする

物語の主要人物

・エディ・マニックス(ジョシュ・ブローリン)
 スタジオのフィクサー。スキャンダル処理と現場の回転に人生を捧げてる

・ベアード・ウィットロック(ジョージ・クルーニー)
 聖書映画の主演スター。誘拐され、妙な思想に感化される

・ホビー・ドイル(オールデン・エアエンライク)
 歌うカウボーイ俳優。都会の風俗喜劇に放り込まれて大混乱

・ディーアナ・モラン(スカーレット・ヨハンソン)
 妊娠してしまう女優。キャリアを守るための工作が動く

・ローレンス・ローレンツ(レイフ・ファインズ)
 気難しい監督。ホビーをなんとか仕上げようとする

誘拐事件より、日常の火消しのほうが地獄

ベアード誘拐は派手な事件に見えるけど、エディにとっては「今日の案件のひとつ」。
女優の妊娠をどう隠すか、記者に何を嗅がれたか、現場が止まらないか。
そういう細かい爆弾が同時多発してて、エディはずっと走り回ってる。
仕事ができすぎるせいで、休む隙がない。

共産主義脚本家集団が、なぜか理屈は立ってる

誘拐犯たちは「ザ・フューチャー」っていうブラックリスト系の脚本家集団。
身代金を要求してるのに、話す内容は妙に理路整然としてて、ベアードがあっさり影響される。
このへん、事件としてはバカっぽいのに、言ってることはそれっぽいのがややこしい。
エディは思想の議論に付き合う気ゼロで、とにかく現実に戻せって方向で動く。

最後は拳で現実に戻して、映画は何事もなく完成する

戻ってきたベアードは、共産主義の信念を得意げに語り始める。
そこでエディが平手打ち。
「スターならスターとして働け」って感じで、撮影を続行させる。
ゴシップ記事も潰し、転職話も断って、エディは結局ハリウッドに残る。

この映画のポイント

・1950年代ハリウッドの裏方仕事が主役
・誘拐ミステリーなのに、基本はドタバタお仕事劇
・映画のジャンルパロディが次々出てくる
・理屈っぽい話を、力技で現場に戻す感じがクセになる

たぶんこんな映画

華やかな映画産業の中身が、意外と泥臭いってのが楽しい。
事件は起きるけど、深刻になりきらず、ずっとニヤニヤできる。
ハリウッドの「作り物っぽさ」を愛でるタイプの一本。

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